法経学科

法経学科

藤澤 宜広

研究活動

 現在,地域貿易協定(RTA)に関して国際経済学,公共選択論,政治経済学の諸研究のレビューをおこなっています。これは,近年,RTAの締結数が急増する中で,個別の協定を決定する要因を明確にするためです。とりわけ,産業構造の違いや規模の経済,利益集団の存在といった国内ミクロ要因に関するレビューは,WTO交渉の行き詰まりや他地域におけるRTAの存在,軍事同盟の存在などの国際要因,失業率や為替レートといった国内マクロ要因に加え,各国のRTAの締結状況や締結に向けた交渉過程にどのように影響するかを分析する基盤であるため,今後の研究に必要不可欠なものとなっています。

 これまで,RTAを国際公共財の自発的供給問題という視点から捉え,ゲーム論的な状況の下で,2国間の生産構造の違いが経済厚生や国際公共財への供給態度に及ぼす影響を分析してきました。また,国際貿易論の視点から独占的競争モデルを用いてRTAが経済厚生にもたらす影響およびRTAの最適規模を分析しました。なお,公共財の自発的供給問題については,微分ゲームを用いた動学的な考察を行い,情報構造の違いが経済厚生や経済成長にもたらす影響を分析しました。

春田 吉備彦

研究活動

 研究テーマは、「雇用社会の変容と労働法および社会保障法におけるセーフティ・ネットの再構築」を大きな柱としながら、(1)労働市場における雇用保障の問題、(2)企業再編と労働法的規制の見直し、(3)職場における精神障害者の問題、(4)戦後沖縄の医療保障制度の展開、という4つの問題領域に関心をもって、研究を進めています。

教育活動

 沖縄大学では、「法学概論」「労働関係法」「ビジネス・エシックス」等の授業を担当しています。2012年、2013年には、筑波大学国際学群で「労働法」の集中講義を行いました。

所属学会

日本労働法学会、日本社会保障法学会、国際労働法社会保障法学会、日独労働法協会、沖縄法政学会。

学外活動

沖縄県労働委員会(第19期)公益委員・会長代理、沖縄地方交通審議会臨時委員。

著作・論文

最近の著書、論文等。

八幡 幸司

研究活動

 私の行なっている研究の柱として、 ペトリネットとネットワークがあります。 ペトリネットとは、 オペレーティング・システムや生産システム設計、ネットワーク・プロトコル等のモデル化などを行うためのグラフィカルで数理的なモデル化ツールです。 簡単に説明すると、現実にあるシステムの図式化するためのツールです。 ペトリネットは絵を書く (モデル化)だけでなく、 その絵の評価を行なうことができます。また、 絵を書く(モデル化)場合に、 現実に存在するものでなく、 これから実現・構築するものを表現するためにも用いられます。 しかし、どのようなシステムでも表現できるという一方で、モデル化されたものを評価する場合に複雑性も生れるという欠点もあります。私の研究では、その複雑な (ペトリネットの) モデルを効率良く評価できる解析手法の開発を行なっています。

 一方、 ネットワークについては、 当初研究目的ではなく、 研究の基盤として接してきました。私が大学入学の頃はまさにインターネット接続が本格的に始まったころであり、 新しい技術が次から次へと発表されるそんな時代でした。そんな時代にコンピュータ・システムやネットワーク・システム構築に参加することができたのが、 現在の力の源だと感じています。

成定 洋子

研究活動

 これまで、沖縄をめぐる社会・文化変容に関する文化人類学的研究を中心とした研究活動を行ってきました。特に、ジェンダーやセクシュアリティという分析枠組を通じて、社会・文化の変容とその意味について検討しながら、自己と他者を共に大切にすることのできる共生社会の可能性と課題を探求したいと思っています。現在は、「沖縄本島における歓楽街と都市の変容」と「日英のシェア居住における主体形成」に関する文化人類学的研究を行っています。

教育活動

 「沖縄の文化I・II」「文化人類学入門」(以上、大学)、「沖縄文化研究特論I」(大学院)などを担当しています。「文化」について考えることは、「文化」を非歴史的・地政学的に固定化してしまうことなく、「文化」をめぐる複雑性と政治学を開示していくことのできる、困難であるかもしれませんが、重要で意義深い作業であると考えています。受講者の皆さんと一緒に考える時間を大切にしながら、議論を作り上げていく喜びを分かち合うことができればと願っています。

仲地 博

研究活動

 若いころはドイツ公法学の研究を志し、「シンドラー・憲法と社会構造」(有信堂刊)の翻訳をしたこともあるが、最近は沖縄に軸足を置いて地方自治を研究している。

 私は、1945年終戦の年の生まれである。戦争の爪跡はここかしかに残っていた。甲子園の土の逸話で知られる首里高校を出たが、その首里高校は琉球政府立であった。国費学生として北海道で大学生活を送った。沖縄から船と汽車を乗り継ぎ丸3日がかりで到着した札幌、気温は20度違い、もちろん雪を見るのは初めてであった。日本の広さ、豊かさ(経済的意味ではない)、多様さを実感した。復帰運動が燃え盛っているころで、沖縄出身の青年ならば、誰でも故郷の現状に心を痛め、何ができるか何をしなければならないかを日々反芻していた。その後東京で5カ年間の大学院生活を送った。沖縄の自治と平和に公法学はどう貢献できるかが課題であった。若い日の問題意識を今も持ち続けている。

豊川 明佳

研究活動

マーケティング・ディスコース
地域ブランド研究の理論と実践

教育活動

経営学入門Ⅰ、マーケティング論、流通システム論、沖縄経済企業論入門など

所属学会

地域デザイン学会

学内活動

在沖アメリカ商工会議所 理事兼プログラム委員会委員長(2011~現在)

沖縄日英協会 理事兼副会長(2012年~現在)

米国国務省招聘事業 International Leadership Visitors Program日本代表(2012年)

実践型アジアビジネススクール設置可能性検討研究会委員(2014年)

崔 珉寧

研究活動

 あまり深く考えず大学学部で経営学科に進み、本業になるとは全く予想せず経営学の大学院課程に進んでしまったのであったが、面白さと楽しさを合わせ持った経営学研究の魅力にはまり、これまでずっと経営学の一つの分野である戦略とイノベーションの世界に住み続けている。とくに、新しい知識のニューコンビネーション状態から新しい技術や製品が生み出され、社会全体に大きな変化を起こす革新現象であるイノベーションに強い興味を持ち、これらのイノベーションを遂行する企業家と企業の研究を行っている。なぜ特定の時期に特定の場所で特定の人々によって業界をシャッフルしてしまう優れた戦略がうまれ、また世界を変えてしまうイノベーションが発生するのかというのが、最初からのリサーチ・クエスチョンであった。最近は、いくつかあるイノベーション研究領域の中でも、技術者・企業家・投資家・サプライヤー・顧客が相互に連携して新しい知識とモノを生み出すネットワーク研究を行っている。

島袋 隆志

研究・教育活動

 働くことは、生きることと同様に楽しさと苦しさを持ち合わせます。そのことは企業をはじめ公務公共機関やNPOなど、人が協働するあらゆる職場で「働き方、働かせ方」をどう考えていくかというテーマにつながります。このマネジメントの本質的課題について、職場ヒアリングを中心に調査研究し、これまで学部講義や社会人講座、社会人大学院において学生と共に考えています。

●地域経済と企業経営について

 そもそもこうした研究分野へは、沖縄の抱える地域問題、経済問題を解く鍵が、企業経営のあり方から見えてくるのではないかと考えたことが発端です。たとえば北欧諸国では「地域成長契約」という視点で、地域社会を公器と捉え、そこに生きる人々が地域社会の現状を適切に認識し、地域を支える産業、経済そして社会とは何かを議論し、その器をいかに暮らしよく成長・発展するよう実践するという大胆な試みがなされてきました。同様に、沖縄でも地域成長の方向について大胆に議論し、自りつした働き方と自りつした企業が、ひいては沖縄の自りつを導いていくはずだと考えています。

小西 吉呂

著作・論文

編著『法学-沖縄法律事情PartⅡ』(新星図書出版)

編著『法学-沖縄法律事情PartⅢ』(新星図書出版)

単著「オックスフォードにおける精神障害者の共同生活」日本精神衛生学会『こころの健康』

単著「イギリスのボランティア活動組織と精神保健サービス-オックスフォードでの調査をもとに-」『こころの健康』(日本精神衛生学会)

単著「イギリス・オックスフォードにおける民間非営利組織の活動」『社会福祉研究』(鉄道弘済会)

単著「少年の深夜はいかいに関する調査研究」『法と政治』(関西学院大学法政学会)

共著「大学生の性被害に関する調査報告」『こころの健康』(日本精神衛生学会)

共著『刑事政策の体系-前野育三先生古稀祝賀論文集』(法律文化社)

趣味

自然散策、園芸、貝/琉球切手/絵葉書/ボトル/ミニカー/古い雑貨等の蒐集

将来の夢

小さな博物館と小さな植物園を開くこと

古座 文彦

研究活動

 文は単語から組み立てられています。例えば、「青森のリンゴはおいしいよ」という文において、「おいしい」という単語は、甘み、硬さ、そして歯ざわりなどの、リンゴが客観的にもっている諸特徴をさししめしています。しかし、まだそれだけでは不十分です。私たち人間にとって、その諸特徴がどんな意味あいをもっているか、主体の側からの特徴づけをも言いあらわしているからです。それでは、この主体の側から特徴づけはいちいちの単語においてどんなふうにあらわれるのでしょうか。私の研究はこんな問題意識からはじまりました。現在では、主として「うれしい」「かなしい」などの感情をいいあらわす単語を対象にして、それが状態から特徴へと移行していく際に生じる、主体の側からの特徴づけの変化について調べています。

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