特集 まなびを止めない!沖大オンライン講義の取り組み vol1

特集 まなびを止めない!沖大オンライン講義の取り組み vol1

まもなく2020年度前期講義期間が終了します。今年度は新型コロナウイルス感染症の影響で、全国の大学では講義開始日を5月スタートに変更したりと学年歴を変更して講義日数確保の対応に追われた大学が多くあったなかで、沖縄大学では4月2週目より遠隔講義の導入を進めることができ、講義日程に支障なく対応できました。なぜ、遠隔講義の導入が比較的スムーズに移行できたのか、新型コロナウイルス禍の中『まなびを止めない』ためにと努力を続けたキーパーソンの人たちのお話しから、本学のオンライン講義への取り組みを振り返ります。

1回目の今日は「大城マニュアル」を作成し、教員へのリモート講義のやり方の情報提供を続けた、経法商学部経法商学科大城淳准教授にお話しを伺いました。

Qオンライン講義に沖縄大学が早い段階で導入できた、一連の動きについて教えてください

新型コロナウイルス感染症の状況が悪化し始めていた時期に、まずは遠隔授業に向けてICTをどのように利活用できるかをマルチメディア教育研究センター長の八幡幸司准教授に紹介していただきたいと依頼し、3月18日の経法商学部教員のFD研修会で先生方と情報交換を行ったのが最初でした。その後日に日に感染症状況が深刻化していく報道を受け、4月2日に教員有志とマルチメディア教育研究センターとで遠隔授業支援チームを結成し、取り組みを始めたのです。学生がパソコンやWi-Fi環境が整っているのかなどをアンケートを行ったり、情報共有できるマニュアルを作成しました。講義を撮影し配信する方法等を試行錯誤しながら習得し、多くの先生方と共有していくことが大事だと感じたからです。(↓大城先生が作成したマニュアル一部抜粋:遠隔授業に必要な機材やソフトの説明、撮影方法等、マニュアルバージョンを更新しながら本学教員のみならず非常勤講師の先生方にも情報提供を行っていました)

Q以前から先生は遠隔講義を取り入れていたのですか

いいえ。昨年度まで講義ではグーグルクラスルームを利用したり資料配布や課題を出したり程度でしたので、3月末からの取り組みです。とにかく学生の学びを止めないようにと思いました。4月頃、ゼミの学生にはこんな話をしたんです。「東京大学では東京大空襲の翌日から講義をしていた、ぼろぼろになっても講義をやっている、どんな状況でもやるべきことをやっていく…」なので新型コロナ禍のなかでもできることをやっていこうと学生には伝え、自分自身も努力していきたいと思っています。

Q沖縄大学でオンライン講義導入が比較的スムーズに行えた要因はどういうことだと感じていますか

強みとして感じたのは、4月から教員有志で活発な情報共有ができたこと、また小野副学長が理解があり「やってみよう」と自由な感じで取り組む体制が築け、先手先手で行動できたと思います。学生へのパソコンやWi-Fi機器の貸し出しも早く開始できたこと、スピード感も良かったです。日頃からの繋がりが活かせたとも感じています。非常勤講師の先生方からも「沖縄大学は情報が早くてよい」というお声をいただきました。オンライン講義のメリットも実感でき、学生からは「わからない箇所をオンラインだともう一度視聴することができた」、「静かに講義に集中できる」などの感想のほか、遠方から通っている学生は通学時間がかからないこともメリットだと話していました。

Q今後の課題や後期に向けてはどのように考えていますか

オンライン講義の課題は実習や実技科目だと思いますが、まだ名案がないのが実情です。それと、オンライン講義は「すげーいいものではない」のです。やはり安全確保をしながら、対面講義を増やしていけるようにと思います。このような経済状況のなか、学生の就職活動にはとても厳しくし、進路相談も多く寄せられているのが現状です。

Qコロナ禍の中思うこと、この記事を読んでいる方へメッセージをお願いします

幅広く試行錯誤しながら頑張っています。大変な時期だから学びを止めてはいけないと、その思いで努力してきました。シンドイ時期でもやるべきことがある、これからもできる限り努力していきたいと思っています。

次回は、パソコンやWi-Fi機器の手配等、裏方としてオンライン講義をサポートを行ったマルチメディア教育研究センター職員の儀間真太主査にお話をお伺いします。