嘉数 健悟
研究活動
私は,「体育科教育学」と「体育教師教育」という分野を専門としております。「体育科教育学」では,体育授業における「指導と評価の一体化」に向けた学習指導と学習評価の在り方について興味を持って研究を進めています。学校で体育を学習した子どもたちが「何を学び」「何を身に付けたのか」を体育授業の「事実」から検証しています。
「体育教師教育」では、将来保健体育教師を目指す学生たちが大学在学中に教師として必要な知識や技能などをどのように身に付けたのか、そしてそれは彼らの教師としての成長にどのように影響するのかを研究しています。これらに共通することは,「学校体育の充実」と「保健体育教師の成長」に関係するということです。
「体育科教育学」と「体育教師教育」は,足で進める学問で教育の事実を多く知ることが必要であり、その基本は授業を観ることであると考えています。沖縄大学は、「地域に根ざす大学」です。そのために,大学での研究だけでなく、学校現場に足を運び少しでも沖縄の教育に貢献できるように力を発揮したいと考えています。
教育活動
●「保健体育科教育法」「体育科教育法」
上記の科目は、学校体育の充実を目指し、体育授業で「何を目標」とし「何を教えるのか」そして、「それをどのように指導するのか」についての理論や実践を学ぶものとなっています。体育授業に関する最新の情報を取り入れながら、「理論と実践」の往還を意識した講義となっています。
●「健康スポーツ演習A(体つくり・器械運動)」「健康スポーツ演習B(陸上競技)」
上記の科目では,「教える側からの視点」から授業を構成し、体育やスポーツ指導者として必要な知識、技能等を身に付けさせることを目指しています。
私は,学生が大学において「このような力をつけた」「これだけのことを学んだ」と自己の成長を実感し,「学ぶ意欲」を喚起できる教育を実践することを目指しています。そのためには,自分自身の授業改善を常に行うことはもちろんのこと,学生同士が「学びあい,支えあう」環境を作り、学生を主体とした教育が重要になると考えています。 そして教員は、学生の成長の土台と幹づくりの役目を果たすことが求められると考えています。
所属学会
日本体育学会、日本体育科教育学会、日本スポーツ教育学会、日本教科教育学会,日本学校保健学会
学外活動
日本教科教育学会『日本教科教育学会誌』編集委員会論文審査者(2011年~現在)
中頭地区小学校体育研究会 指導助言(2012)
協同出版株式会社主催 教員採用セミナー『よりよい教員になるために』について講演(2012年)
著作・論文
教員養成段階における体育授業観の変容に関する研究-教育実習前後に着目して-.体育科教育学研究,29(1):35-48,2013
目標準拠評価による中学校の保健体育科における評定および観点別評価の相関についての事例研究-A中学校を事例として-.教職実践研究,3:1-7,2013
バスケットボール授業における認知的トレーニングの有用性.広島体育学研究,37:11-17,2013
