池間 生子

研究活動

 小学校の教員として39年間、特に「~をしたい」という目標を持ちながら過ごしたわけではないが、振り返ってみると、不易と流行を肌で感じた教職生活であった。

 がむしゃらな初任の頃の学級担任時代、学びたかった附属小学校の6ヶ年、5ヶ年間の教頭生活、おっかなびっくり行政での2カ年、初めての校長職3カ年、充実した研究所所長職3ヶ年、そして、再びの校長職2ヶ年、人の育ちの場を職場とできたことは大きな財産となった。「教員免許状は、あなたの可能性にあげるもので、結果をみたわけではない。」という言葉を大切に過ごしてきた。

 小学校1・2年から理科と社会科がなくなり生活科へ、ゆとりの時間が時間割へ顔を出し、総合的な学習の時間が移行期2ヶ年間を経て実施された。それに伴い、全国津々浦々校内研究のテーマが「総合的な学習の時間の充実をめざして」の一色になった。そして、英語学習の導入、晴天の霹靂で英語の授業を担当しなければならなくなった小学校学級担任。

 また、全国学力状況調査が復活すると、最下位という結果に愕然とし、これまで20年間近く取組んできた沖縄県独自の「学力向上対策」は何だったのかという批判を浴びると同時に、今までと同じ取組みではダメなのだと実感した。小学校の評価の仕方も5段階から3段階へ、テストの得点が中心だった評価が4観点評価へ、そして、相対評価が絶対評価へと変わった。そういう変動の中でも変わらなかったのは、学校は子供達の育ちの場であり、学びの場、「生きる力」を身につける場という概念である。1時間1時間(45分)を大切に、効果ある学びにするための体験学習の大切さに視点をおくと同時に校内研究体制は途切れることなく継続されてきた。

 全国で課題となっている「中1ギャップ」「小1プロブレム」の解消と学力向上を目指し「小中一貫教育」を授業改善の一つの手だてとして那覇市では、平成21年から準備が始まった。第2回、第3回と行なわれた全国学力状況調査で全国との開きが数字上で縮まらないため、これまでのやり方を続けていてはいけないという、思いを持ちつつ素案づくりに参加した。

 9年間を見通した取組という視点で、児童生徒の学びに視点を当てることで、長年あたりまえのように取組んできたことを第三者の目で見る機会にもなった。改善しなければならないことが小学校にも中学校にもあり、校種間をこえた9年間の育ちと学びを見通した取組が必要不可欠であることを実感することができた。

 平成26年4月から、沖縄大学でお世話になることになり、教職を選択肢の中にいれている学生と共に、これからの学校教育を考え授業改善という言葉を具体的なものにしていくことを目標としたい。

氏名: 
池間 生子
氏名アルファベット: 
IKEMA Seiko
写真: 
主な担当科目等: 
初等教育
専攻: 
初等教育
最終学歴: 
宮崎女子短期大学 初等教育科
その他基本情報: 
最終学歴 宮崎女子短期大学 初等教育科
生年等: 
1952年 4月