宮島 基

研究活動

 「人が育つとはどういうことか?」、「子どもが大人になるとはどういうことか?」そして「そこで教育や先生が果たす役割とは何か?」、私はそういったことに関心をもってきました。特に取り組んできたのは、高校や大学を卒業した人たちが、今の社会の中で「大人」になっていく姿を明らかにする研究でした。

 「大人」というと、一般的にはどのような人が想定されるでしょうか?自分の親や先生といった人たちを思い浮かべると、例えば仕事に就いている人とか、親元を離れた人とか、結婚している人などがイメージされるかもしれません。ところが今日の社会では、特に若い人たちの間で、そうした出来事を経験しない人たちが増えています。いつまでもフリーターで仕事を転々とする、親元で暮らし実家を離れない、結婚もしないし子どもも作らない。これまで「大人」たちが経験してきた出来事を経験しない若者が少なくないのです。

 それはいったいなぜなのか?そこにはどのような問題があるのか?そして、教育にはどのような役割が求められるのか?そういったことに関心をもち、実際に調査などをしながら、若者たちが抱える困難や生きづらさの実態、そしてそこでの教育の役割を明らかにして来ました。

 私はこうした研究を東京などで行ってきました。そして2013年に沖縄に来て、現在は沖縄の子どもや若者の様子に関心をもっています。沖縄には基地や貧困など様々な問題があります。そんな中で子どもや若者たちは、今どのように「大人」になろうとしているのか、そして学校や教育はどのような支えとなり得るのか。そうした研究に取り組んでいます。

教育活動

 教職課程科目の他、演習などを担当しています。

〈例えば、1年生「問題発見演習」〉

 多くの学生が小学校教員を目指していますが、その出発点を自ら問い直すことを大切にしています。「どのような学校体験をしてきたか?教育に関心をもつ自分とは何なのか?」などの問いを通して、教師として求められる考えや学びを深めていきます。例えば昨年は、「自分たちが生まれ育った沖縄とはどのようなところか?」という問いを出し合い、特に那覇の名所旧跡を調べ、実際に観察学習を行いました。当たり前だった「地元」を見つめ直し、また自分たちで企画・運営・まとめをすべて行いました。

所属学会

日本教育学会、日本生活指導学会、日本教育哲学会、日本教育思想史学会

著作・論文
  • ○『18歳の今を生きぬく―高卒1年目の選択』(2006年、青木書店、共著)
  • ○『高卒5年 どう生き、これからどう生きるのか:若者たちが今〈大人になる〉とは』(2013年、大月書店、共著)
  • ○「ケアリングにおける倫理的判断とは何か : ネル・ノディングズの「倫理的理想」概念の成長について」『人文学報』(2011年、首都大学東京都市教養学部人文・社会系 東京都立大学人文学部、単著)など
氏名: 
宮島 基
氏名アルファベット: 
MIYAJIMA Motoi
写真: 
主な担当科目等: 
教育学
専攻: 
教育学
最終学歴: 
教育学修士(東京都立大学大学院)
学位: 
教育学修士(東京都立大学大学院)
生年等: 
11月12日生まれ