私立大学研究ブランディング事業 2018年度実績

2018年度実績

学校法人番号 471002
学校法人名 沖縄大学
大学名 沖縄大学
事業名 沖縄型福祉社会の共創-ユイマールを社会的包摂へ
申請タイプ タイプA
支援期間 3年
収容定員 2000人
参画組織 法経学部・人文学部・大学院現代沖縄研究科・地域研究所・地域共創センター
事業概要  沖縄大学は地域研究所と地域共創センターを擁し地域共創を実践してきた。本事業で、①重点研究を「沖縄型福祉社会の共創」として沖縄の子どもの貧困問題に焦点をあてた研究を推進、②地域研究所の研究費を増額、③学内競争的研究費は「福祉社会の共創」を優先、④研究と実践の場として地域共創拠点を整備、⑤那覇市および中小企業家同友会との連携を強化し家庭支援の輪を広げる、⑥研究成果は学生等の実践により社会へ還元する。
①事業内容  全国平均の倍以上となっている、沖縄県の子どもの貧困率の解決に寄与することを目的として、研究支援と実践支援の二つの流れを進めて、相互のPDCAサイクルにより展開していく。  研究支援としては本学の4学科(法経学科、国際コミュニケーション学科、福祉文化学科、こども文化学科)がそれぞれの専門性を発揮出来るよう、テーマをA:雇用と労働、B:教育、C:福祉の3分野として学内へ公募をかける。  実践支援としては、本学近隣に購入したビルを整備し、地域共創拠点として活用していく。
②平成30年度の実施目標及び実施計画

【目標】

  • ・見直された指標に基づく成果を分析し、本事業「沖縄型福祉社会の共創」の成果をまとめ、地域社会への継続的波及効果を図る。

【実施計画】

2018年 4月
地域研究所共同研究班及び重点研究「沖縄型福祉社会の共創」研究班・研究者募集(新規・継続)
学長裁量枠による「沖縄型福祉社会の共創」に係る競争的研究募集(新規・継続)
2018年10月
学習支援・子ども食堂・相談事業の実践者による実践活動と見直された指標に基づく報告(学生と実践者)
2018年12月
研究成果のまとめ(各研究チーム→合同チーム→研究プロジェクト推進委員会へ報告)
2019年 1月
「沖縄型福祉社会の共創」成果報告シンポジウム
2019年 3月
本事業に係る叢書発刊等による研究成果の公表
外部評価委員会
③平成30年度の事業成果 研究支援としては前年度の研究班がすべて継続で以下の研究が進められた。
研究テーマA:雇用と労働(就労支援や職場開拓等)
①「沖縄企業のブランド化による収益性の向上」と「雇用の質改善」と「相互関係の検証」※2017年度より継続研究
②沖縄の若者をめぐる雇用問題の把握と企業の先進的取り組み事例の調査・研究※2016年度より継続研究
③次世代を担う若者に向けた新たな「キャリア教育」「労働法・労働社会」「医療制度の拡充」の再構築のための検証※2016年度より継続研究
研究テーマB:教育(学校と地域の連携等)
①学力向上を目指す学校と地域の連携に関する一考察 ※2017年度継続研究
②子どもの貧困に対する沖縄児童文学の可能性※2016年度より継続研究
研究テーマC:福祉(子どもの居場所の効果等)
①子どもの居場所等の意義と連携に関する研究※2016年度より継続研究
研究テーマB及びC(2テーマにまたがる研究)
①子どもの貧困対策としての「地域の教育力」とは何か?※2017年度より継続研究

実践支援の成果としては大きく以下の活動が行われた。
①放課後こくば教室:これまで毎週水曜日に開催していた同教室だが、30年度より金曜も開催日とし週二回体制で継続して行った。専属のスタッフを就け、地域の子ども約20名~30名を受け入れ、ボランティアの学生や地域住民等も参加し、学習支援や文化事業、スポーツ等を通して子どもたちと関わり、問題を抱えた子どもへの対応について実際的な学びを得た。
②ジュニアジャズオーケストラ:上記放課後こくば教室と並行して文化的貧困への取り組みとして開始した事業。週二回、水曜と金曜に音楽団体の琉球フィルハーモニックの協力を得ながら、子どもたちに楽器の指導を行っている。本オーケストラで子ども達が使用する楽器は、すべて寄贈を募り集まった楽器である。

④平成30年度の自己点検・評価及び外部評価の結果

(自己点検・評価)

研究支援としては、前年度からの研究班7班がすべて継続して貧困に関する研究に取り組んだ。この研究班活動の中から福祉をテーマとする班が、一般市民向けの公開講座を実施し、研究成果の還元を積極的に行った。また雇用と労働をテーマとする班は、地元新聞社とタイアップし、著作物を刊行するなど、各班ブランディング事業の最終年度としての取組に力を入れた。
 また実践支援としては、昨年課題としてあげていた放課後こくば教室の開催回数を増やし、より子どもたちの状況把握を深める事が出来た。さらに新たに文化的貧困への取り組みとして、ジュニアジャズオーケストラを立ち上げた。この取組みでは、関わる子どもの不登校改善の事例もみられた。

(外部評価)

2019年3月26日に、沖縄大学アネックス共創館において外部評価会議を開催した。参加委員は中小企業家同友会幹部及び那覇市職員である。
 那覇市職員から、貧困問題は那覇市ひいては沖縄県の抱える大きな問題であり、大学の強みである研究活動をさらに進めて欲しい事と、放課後こくば教室等の実践支援の場との関わりを広げていきたいという意見を頂いた。
 中小企業家同友会幹部からは、放課後こくば教室の安定的な運営に関して、関わるコーディネーターが評価を受けた。さらに横のネットワークを築き、活動を地域に広げていく事を期待するとの意見を頂いた。また昨年からの取り組みで寄贈児童書を募って運営している子ども文庫には、多くの企業が所属する同友会に会報で図書を募り連携していく事の提案も頂いた。

⑤平成30年度の補助金の使用状況
  • ・地域研究所重点研究「沖縄型福祉社会の共創」に関しての研究助成費
  • ・放課後こくば教室の運営費
  • ・ジュニアジャズ教室の運営費
  • ・公開講座シリーズ「沖縄の子どもの貧困、私たちの課題」運営費
  • ・外部評価員交通費