研究科長挨拶
研究科長 西里 喜行
更新日:2010年07月15日
沖縄大学大学院学則の第4条には、「現代沖縄研究科は、沖縄・東アジア地域の歴史と文化を考究し、現代沖縄社会が直面する諸課題に取り組み、地域の自立的発展のための研究及び問題解決の方法論の構築を進め、地域活性化を担いうる人材を育成することを目的とする」と明記されています。
日本の中の西南端に位置する琉球/沖縄は、同時に東アジアの中の亜熱帯島嶼地域であって、500年にわたる独自の国家経営の経験を持ち、独自の文化を創造した主体でもあるという、地理的/歴史的/文化的特性を帯びています。他方で、現代の沖縄社会には、日本や東アジアの地域社会が直面しているさまざまの困難な課題が集中しているだけでなく、地球環境の問題や米軍基地問題に代表されるようなグローバルな問題も山積しています。従って、琉球/沖縄を対象とする研究は「沖縄的特殊性」の解明にとどまらず、日本や東アジア、さらには世界のグローバルな諸課題をも射程内に入れ、「特殊性」を踏まえて「普遍性」を追求することを求められています。
本研究科は東アジアの中の琉球/沖縄という視点から、地域社会との密接な連携のもとに地域活性化の方策を追求できる場を提供するとともに、地理的/歴史的/文化的諸条件を踏まえて、「東アジア共同体」の諸問題を探求し得る場をも用意しています。実践的な地域経営を志す意欲的な研究者、地理的/歴史的/文化的側面から新たな「沖縄学」の創造を目指す気鋭の研究者の参入を歓迎します。
なお、高度の教養と資格を求める社会人や生涯学習を志す人々のニーズに応えるため、「働きながら学べる大学院」を目指して、講義科目や演習は原則として平日の夜間と土曜日に開講することとし、さらに以下のような社会人対象のプログラムをも用意しています。
①AO(社会人特別)入試 多忙な社会人のニーズに対し迅速かつ的確に対応するために、随時アドミッションオフィスを設置し、AO(社会人特別)入試を実施しています。
②長期履修制度 2年間の修業年限を超えて、計画的に教育課程を履修し修了することを希望する志願者に対して、長期履修生(3年間で修了)としての入学を認めています。長期履修生が一年間で納入する学費は、入学金を除き、2年間の総額を3年で除した額になります。
③地方公共団体等在職者対象推薦特別奨学生制度 社会人選抜出願資格を有し、国/県内の地方公共団体及び公共的団体並びに行政法人に在職する者及び議員がAO(社会人特別)入試に合格し、所属する地方公共団体の長が優秀な成績を期待できると推薦する場合、2年間継続して授業料半額相当の奨学金を支給します。本制度の対象には公立小中、高校の教員も含まれます。
④特定課題研究による修了 「修士論文」だけでなく「特定課題研究」での修了も可能です。特定課題研究とは、講義科目及び研究導入演習における事例研究レポート作成の経験等により養われた総合力を基に、受講者がテーマを選択し、自主的に調査研究を進め、レポートを完成させることです。
