カリキュラム
こども文化学科の教育課程の特色
更新日:2011年02月28日
本学科の教育課程は,教育研究上の目的や人材育成の目標を達成するために,以下のような科目区分を設けて体系的な履修ができるように編成しています。

1.共通科目I
この科目区分は,語学関連・情報関連・健康関連の三つに分けられます。
語学関連は,1年次で英語4科目8単位を必修とし,英語の実践的運用能力を育成します。英語の発展科目や,中国語・韓国語などのその他の外国語は選択科目となります。
情報関連は,「情報リテラシーI」の2単位を必修とし,ワープロ・表計算・インターネット検索・メール送受信等の基礎的技術を学とともに,情報社会には必須の情報倫理の基礎的知識も習得します。さらに,「情報リテラシーII」「情報とシステムI・II」「情報倫理」「情報処理論」などの発展科目を学ぶこともできます。
健康関連は,「生涯スポーツ」「健康と運動」の2科目を置き,生涯にわたる健康管理とそのための実践について考えます。なお,この2科目は小学校教員第一種免許状を取得するための必修科目となっています。
2.共通科目II
この科目区分は,人間社会に関する広範かつ基本的な認識と教養を涵養することを目的として設置されています。
この科目群は,教養教育における人文・社会・自然分野の位置づけを再確認しつつ,ジェンダー・環境・平和と人権等の現代的問題にも配慮した科目を置いています。本学科では,バランスのとれた教養を身につけさせるため,A群(人文),B群(社会),C群(自然),D群(総合)の各群から4単位を選択必修とします。なお,資格取得やキャリア形成のための科目はE群にまとめてありますが,これは学生個々人の将来設計にかかわるので,自主性を尊重し,自由に選択できるようにしています。
A群からE群までのほとんどの科目の履修年次は,1〜4年次と広くなっていますが,これはこの科目群が専門科目の基礎として位置づけられるのではなく,両者の相互往復的な履修により,それぞれの科目の意味内容がより立体的に理解されることを意図しているためです。
F群(問題発見演習I・II)は,1年次必修の演習です。ここでは,大学での勉学に不可欠な資料・文献の検索やその調査・整理,口頭発表,レポート作成の技法,フィールドワークの方法などを習得しながら,問題や課題の発見能力・探究能力を育成します。
3.基幹科目
基幹科目は,専門科目を勉強していく上での基礎的・導入的知識を教授するとともに,学問への問題意識や方法論,専門的視野を養う科目です。こども文化学科の基幹科目は「子ども論」「子ども文化論」「子どもと地域社会」の3科目(6単位)でいずれも1年次の必修科目です。
「子ども論」は,「子ども」という存在を大人との比較や子どもの成長過程・子ども観の成立過程の検討をとおして,各自の子ども観の確立を図る科目です。
「子ども文化論」は,子どもの文化における問題を検討し,子どもが健やかに育つ文化的条件を考察する科目です。
「子どもと地域社会」は,子どもと地域社会とのかかわり(特に地域社会における子どもの位置づけ・地域社会における家族)について社会学・社会教育の視点から学ぶとともに,これからの地域のあり方について考察していく科目です。
4.専門科目I(子どもの発達)
専門科目Iは,子どもの成長過程について主に心身の発達・認識の発達・対人関係の発達という観点から考察していく科目で構成されています。こうした観点から「幼児理解と教育」「子どものからだの発達」「こどもと障害」「子どもと遊びI・II」の5科目置いています。
また,子どもの発達の問題を考察する上で欠かせない心理学的認識の形成を図る科目を「児童心理学」など5科目設置しています。
さらに,子どもの発達に関連する科目として「児童福祉論」や「コミュニケーション論入門」の2科目を置いています。
5.専門科目II(子どもと社会・文化)
専門科目IIは,子どもをとりまく社会や文化の問題を法学・社会学・メディア論・文学などの観点から考察していく諸科目で構成されています。
社会や文化を社会科学的視点で考察していく科目として,「子どもと人権」「子どもとメディア」「家族社会学」「地域社会学」などが置かれています。
また,国際的な視点を獲得するために,「異文化コミュニケーション」などの科目をおき,そのような理解の上に小学校における英語教育の実践的課題を「児童英語教育概論」や「児童英語教育実践」で学びます。
さらに,子どもの文化の問題を考える上では,子どもの文学に対する理解も欠くことができないことから,「子どもと文学I・II」「子どもと伝承文学」をおき,さらに「英米児童文学入門」で比較文化という視点も獲得できるようにしました。
6.専門科目III(子どもと学習)
児童期の子どもにおける学びの場としては,学校が重要な位置を占めます。その学校での学びは主として教科という形のまとまりの中で行われます。
専門科目IIIは,「子どもと言語I・II」「子どもと現代社会I・II」「子どもと数の概念I・II」等小学校の教科に対応した形の20科目からなります。この科目群の科目は,小学校教諭第一種免許状取得希望者にとっては「教科に関する科目」にあたり,全科目必修となります。なお,実技に重点がおかれる「書道I・II」「子どもと音楽I・II」「子どもと造形I・II」「子どもと健康I・II」の8科目は,1年次から配当しています。これは,早い段階から技能に習熟する努力を開始すべしという配慮のためです。
なお,教員以外の進路をめざす学生にとっても,小学校教育課程にある各教科の内容を学ぶことは重要と考え,8単位選択必修としています。
7.専門科目IV(沖縄の歴史と文化)
専門科目IVは,沖縄の歴史や文化についての幅広い知識を得るために設けられています。こども文化学科の教育・研究テーマはいうまでもなく,沖縄の子ども,そして沖縄のこども文化です。それについて深く考察するためには,沖縄の歴史・文化の独自性の認識が欠かせません。
こうした観点から,この科目区分には沖縄の歴史・文化一般にかかわる科目のみならず,民俗・言語・方言・文学・芸能・音楽などのさまざま領域について学ぶことができる科目が配当されており,それらを学ぶことによって,地域と子どもの生活や文化とのかかわりを深く考えることになります。
8.専門科目V(子どもの教育とその方法)
専門科目Vは,本学科の研究対象の第一にあたる児童教育学の中核をなす科目群で,小学校教諭第一種免許状取得希望者にとっては大半が「教職に関する科目」に相当します。まず教師という仕事の意義にかかわる「教師論」と,小学校教育とはどのような営みかを考える「初等教育原理」の2科目を1年次から履修します。
2年次からは,教育の制度的基礎を「教育制度論」で学習するとともに,小学校の教育活動である授業,道徳,特別活動の意義および目的・内容・指導方法についての認識を形成する「教育課程論」「教育方法論」などの科目を履修します。3年次になると,前述の総論的科目の基礎の上に立って,「初等国語科教育法」「初等社会科教育法」など,教科や総合的な学習の時間の目的・内容・方法についての認識を形成する科目を履修していきます。
このように1年次から3年次までの3カ年間でこの科目群の諸科目を体系的に履修することを通して,4年次での教育実習が十全に行えることをめざします。それとともに,教師となるために必要不可欠な知識を習得し,小学校教育の現場で実際に教えることができるような能力の基礎を身につけます。
9.専門科目VI(演習)
問題意識を明確にし,学問に対する方法論と創造意欲をはぐくむために,少人数の演習を置いています。演習は以下のような科目で構成されています。
専門演習IA・IBは必修であり,2年次・3年次の2年間を通じて,専門分野の文献講読・発表・討論・レポート作成等を通じて,学生個々の問題意識を深めるための指導を行います。
専門演習IIは4年次の選択科目ですが,学問的方法による研究を深めるための指導を行う場です。特に卒業論文や本格的な報告書作成のための指導を行います。
卒業論文は,4年間の学業の集大成です。他の専門科目や専門演習IA・IB・IIの履修で得た知識と方法論を土台に,主体的にテーマを設定し学問的方法論に基づいて論文にまとめます。
沖大スタンダード(2010年度スタート!)
沖縄大学に入学した全ての学生が習得すべき基礎的な知識、技能を養成する科目です。沖縄理解、問題発見演習、情報処理関連、言語関連を学びます。沖縄の自然、環境、文化といった沖縄理解を深め、地域の未来を担っていく人材育成に取り組みます。
■模擬授業「学校ごっこ」
沖縄大学では、中学・高校の教員免許を希望する教職履修生は3年生の後半頃から模擬授業に取り組んでいます。「学校ごっこ」は、より早い時期から模擬授業に挑戦してみたいという学生の思いから、こども文化学科1年生を対象とする川井ゼミ(問題発見演習)で7月と2月に実施している取り組みです。
小学校の1日を想定し、朝の会から始まり4コマの授業を行い、帰りの会で締めくくる「学校ごっこ」。授業はグループで研究し、その中の一人が先生役を担当、地域の小学生や教職員、在学生が生徒役として盛り立てます。川井ゼミの学生たちは「学校ごっこ」を通して、授業作りの大変さ、面白さを実感すると同時に4年生までの教職への夢を確実に歩む第一歩となっているようです。







































