又吉 盛清

研究・教育活動

 私は1974年に初めて台湾の現地調査に入り、沖縄人の台湾植民地体験を沖縄近現代史に位置付け、沖縄人の歴史認識と加害責任を明らかにし、これからの台湾・中国・韓国など東アジアとの善隣友好の関わり方を模索してきた。こうして初めての台湾調査から、13年に皆で現場を探訪するフィールドワークを始めたのである。その後、台湾だけではなく中国東北部(旧満州)、北京、天津、南京、上海と続き、沖縄では本島から宮古、八重山、与那国に入り、最近では「軍都」であった「東京の中の沖縄・台湾・中国・東アジア」の探訪も実施している。

 1990年に沖縄と台湾にかかる調査、研究の成果を拙著『日本植民地下の台湾と沖縄』にまとめた。本著は、この分野の先駆的な研究として、「第11回沖縄タイムス出版文化賞」「第2回法政大学経済学部森嘉兵賞」を受賞したものである。そこで明らかにしたものの一つは、日本社会で「弱者」であり、被害者として差別された沖縄人が、更に植民地下の重層的な差別と収奪構造の中で、加害者に転落し反動性を強めていく非情さである。

 日本の台湾植民地支配と侵略戦争の検証は、当然のようにその関連性において、樺太・朝鮮韓国・中国・中国東北部(旧満州国)などの現地探訪へと拡大したのは、前記の通りである。日本の植民地支配は政策として、何一つも被統治者の利益のために実施されたのではなく、支配者としての日本の利益を優先したものである。

 私は今、沖縄の軍事基地や経済振興の問題、あるいは国際交流、自立の課題を解決していく一つとして、東アジアの善隣友好と国際的な連携の中から問題を解決して行きたいと思うのである。

所属学会

植民地文化学会、日本社会文学会、日本台湾学会、東アジア教育文化学会

社会的活動・その他

浦添市移民史編集委員会副委員長

台湾228事件沖縄調査委員会代表

中国大連市近代史研究所客員研究員

大連市歴史文物研究所客員研究員

北京大学、清華大学の「海外学者講座」で「近代沖縄中国関係史」、「今日の沖縄問題」など報告(2007年-2008年)。

著書・論文等

『日本植民地下の台湾と沖縄』(単著1990年 沖縄あき書房 沖縄タイムス出版文化賞、法政大学経済学部森嘉兵衛賞受賞)/『日清戦争100年 台湾支配と日本人』(単著 1994年 同時代社)/『台湾教育雑誌』(単著 1996年ひるぎ社 沖縄タイムス出版文化賞受賞)/『台湾 近い昔の旅』(単著 1996年 凱風社)/県史ビジュアル版『沖縄と台湾』(単著 2000年 沖縄県教育委員会)/「日露戦争100年から考える-沖縄人・兵士・植民地」(論文 2004年 平和・協同ジャ-ナリスト基金奨励賞受賞)/『日露戦争百年-沖縄人と中国の戦場』 (編著 2005年 同時代社)/『靖国神社と歴史教育』(共著2013年 明石書店)

所属: 
氏名: 
又吉 盛清
氏名アルファベット: 
MATAYOSHI Seikiyo
写真: 
主な担当科目等: 
近代沖縄台湾中国関係史、植民地問題
専攻: 
近代沖縄台湾中国関係史 植民地問題
最終学歴: 
法政大学経済学部経済学科
その他基本情報: 
最終学歴 法政大学経済学部経済学科
モットー: 
沖縄・東アジアと共に生きる。 前事不忘、後事之師。
生年等: 
1941年生