高良 有政

研究教育活動
「黒板前の一回転人生とシャーマニズム」

- アカデミズム半世紀の限界と成果の「赤い鳥」-

 太平洋戦争戦の年に生まれたが、出征した父の戦死等で「戦災母子家庭」となってしまった。そして戦後の食糧難で餓死やマラリア等の地獄も身近に体験することになった。それで、小さい頃から「貧困と戦災」の克服が生涯の研究課題となったのだ。そこで、経済科学を専攻して半世紀になり、「黒板前の一回転人生」の大円満を迎えたわけだ。つまり、若いときは、黒板の前で勉学し、大人になっては、黒板を後にし講義し、一回転の半生を過ごしてきたわけだ。

 そこで、この半世紀ほどを小括してみると、「貧困と戦災」の克服の課題はどうなったかというと、ミクロ次元ではほぼ具現されたが、マクロ次元では、未だ「志遠のビジョン」の段階にある。つまり、「本の世界」や「理念の世界」等アカデミズムの次元では一定の成果が得られたが、現実のリアリズムの次元では未だ「幸福の青い鳥」は見つかっていないというわけだ。半世紀程の、「比較経済体制論」、「南北問題」、「経済政策」等の専攻で、この「青い鳥」を探求してきたが、未だに「ビジョン」の段階でしかなく、これを具現する「デザイン」や「プログラム」の段階にはいたっていないわけである。学界や「本の世界」のアカデミズムの次元では「志遠のビジョン」はどうにかシステム化出来たが、現実のリアリズムの次元では未だ、「志遠の課題」のまま残されており、しかも「永遠の課題」のままで、諸行無常の悟りに至ってしまったのである。では、「現実の世界」のリアリズムの探究ではどうなったかというと、半世紀の成果は、一定程度は解明された。

 自由資本主義の盟主アメリカをはじめとする欧米日・オセアニア等30 数カ国や、ロシア(旧ソ連)中国、北朝鮮、キューバ等社会主義国及びアジア、ラテンアメリカのフィリピン、マレーシア、シンガポール、コスタリカ、プエルトリコ、パナマ、ベネズエラ、台湾、香港、韓国、グアム、サイパン、テニアン等の「第3 世界」の現場検証を半世紀し続けてきたのだ。そして、「青い鳥」は発見されたのか。結果は、「青い鳥」ならぬ、「赤い鳥」が発見されたのだ。地中海の島国、「マルタ共和国」や中米の「コスタリカ共和国」等で発見されたのだ。永年の植民地・基地経済から脱却して「地中海の病院、リハビリセンター」や「イヤシの観光地」として自立経済を構想しているマルタだ。

又、中米の奇跡といわれる非武装中立の小国コスタリカもその名の通り、「豊かな海岸」で緑豊かでグリーン、ツーリズム、エコツーリズムの植物多様性元祖としても有名である。更に、世界唯一憲法で軍隊を廃止して、半世紀もそれを守り、国連平和大学も創立して四半世紀にもなるのだ。カルロス大統領もノーベル平和賞を受賞して四半世紀にもなる。この世界史的にも奇跡ともいえるコスタリカは世界有数の生物多様性の島国でもあるが、まさに「緑豊かで美しい平和な国」であるが、そのお陰でか、昔から「皇帝の鳥」「神鳥」として貴重な種である「ケツアール」という美しい神秘的な「赤い鳥」が生息しているのだ。

所属学会

沖縄経済学会顧問 (六代会長)、日本経済政策学会理事(10期)、日本哲学会会員、高麗学会会員

学外活動歴

琉球政府住宅対策審議会委員

沖縄県入浴料金審議会会長

南部広域市町村圏計画審議会会長

那覇市都市計画審議会副会長

厚生労働省沖縄労働審議会委員

沖縄ワシントン協会理事

沖縄国際大学産業総合研究所特別研究員

日本学術会議研連委員(3 期)

沖縄県行政委員(2 期)

郵政公社金融問題懇談会委員

NPO・KINEIKAI 常任相談役

アースデイ日本協会常任理事

米サンフランシスコ州立大学客員教授

学内活動

沖縄大学地域研究所所長(2期)、教務部長

著作論文

「自立の経済学」 (昭和63年)

「南からの発想」 (昭和60年・共著)

「復帰十年目の開発課題と展望」 (昭和56年・編集)

「開発と自治」 (昭和49年・共著)

「戦後沖縄の社会変動と家族問題」 (平成元年・共著)

「泉、 次代への贈りもの」 (平成3年)

「内なる国際化時代」 (平成4年・共編著)

「私の人生観」 (平成4年・共著)

「国際教育事典」 (平成2年・共著)

「勤労者白書」 (平成9年・編著)

「沖縄経済の自立と新しいシステム」 (平成15年・沖縄経済学会編)

所属: 
氏名: 
高良 有政
氏名アルファベット: 
TAKARA Yusei
写真: 
主な担当科目等: 
経済政策、比較経済体制論、南北問題論
専攻: 
経済政策、比較経済体制論、南北問題論
最終学歴: 
琉球政府立那覇定時制高校、国立神戸大学経済学部卒、Honorary Doctor of Philosophy in Economics(lond University)、Doctor of Science,Honoris Causa (san Francisco State University)
その他基本情報: 
最終学歴 琉球政府立那覇定時制高校、
国立神戸大学経済学部卒
生年等: 
1941 年 生