人生に寄りそう「聞き書き本」今年も完成(福祉文化学科玉木ゼミ)

人生に寄りそう「聞き書き本」今年も完成(福祉文化学科玉木ゼミ)

2019.03.05

「聞き書き本」完成(福祉文化学科玉木ゼミ)

地域や施設で医療・福祉サービスを利用している方々やそのご家族に生活史のインタビューを行い、一冊の本にまとめてお贈りするという「聞き書き本」の製作に毎年取り組んでいるのは福祉文化学科の玉木千賀子先生のゼミ生です。
製作は毎年4月から活動をはじめ、取材対象者から話を伺い、その人の人生を1冊の本にまとめ、ゼミ活動の最後に取材協力者に贈呈をします。話を聞くことで、QOLが驚くほど高まるなど、施設職員の方からも評価をいただいている活動です。
 
贈呈から2ヶ月が経った3月4日、本の感想を伺いに学生が宮城さんのもとを訪ねました。宮城さんは半身麻痺のため、長い時間車椅子に座ることが難しく12月に学生が訪れたときには、横になられていたのですが、この日に備えて、リハビリを続けてこられたそうです。リハビリだけでなく、学生へのおもてなしにと、桜色のクッキーを準備されたり、お雛様の水彩画やご自身が作った貼り絵など、学生へのプレゼントまで用意してくれていました。
これまで一生懸命に生きてきた自分の人生を振り返ることができたことを大変喜んでくれた宮城さん、本を手にして「来年は車椅子を使って行動範囲を広げていきたい」と前向きなお話も聞かせてくれました。学生を指導した玉木千賀子准教授は「自分たちの活動が他者の生きる力に繋がっていること、語ること・聞くことのもつ力を感じています。一年をかけ、今日結びを迎えた聞き書き本の制作の取り組み、学生の小さいけれど、相手の人への心を込めた活動は、人の生きる力に結びつくことを再確認しました。うれしいことに、ゼミの活動を知った人々から製作の要望もいただいているので、活動の輪を広げていくことが目標です。」と来年度への抱負を語られました。
(左、12月の写真。 右は3月4日の写真、リハビリを続けて宮城さんは車椅子での活動範囲が広がっているようです)
 

※QOLとはQuality of Lifeのことで、「生活の質」と訳すこともあり、治療や療養生活を送る人間の肉体的、精神的、社会的、経済的、すべてを含めた生活の質を意味します。