中国語を使って沖縄のことを世界にアピールできる人になりたい【国コム4年次:北川穂乃香さん】
中国語を使って沖縄のことを世界にアピールできる人になりたい【国コム4年次:北川穂乃香さん】
5月21日、関西外国語大学中宮キャンパスICCホールにて、「漢語橋」世界大学生中国語コンテスト
西日本地区予選大会が開催されました。
このコンテストは、中国語を勉強している大学生に学習の成果を披露する場を提供し、相互理解と友好
交流を促進することを目的に開催されるもので、今回16回目となります。
西日本地区予選大会には、沖縄から唯一、本学の北川穂乃香さん(国際コミュニケーション学科4年)が
出場し、「特別賞に相当する賞」を受賞しました。
大会の様子や中国語の学習について、北川さんにお話しを聞きました。
(2017年6月14日経営企画室)
今回出場させていただいたのは、中国語を学習する外国人に向けた、中国で一番大きな大会の予選大会
でした。参加者は16人で、沖大生が参加するのは初めてのことです。
大会では、スピーチ、中国文化のパフォーマンス、そして中国の時事問題や歴史、文化などに関する
クイズで採点されました。
クイズは、事前に問題集が送られてくるのですが、100問くらいの中から10問が出題されました。
・・*・・*・・*・・
スピーチでは、沖縄をアピールしようと思いました。
沖縄と中国の歴史的な繋がりも含めて、「中国と私のつながり」というテーマにしました。
私の知り合いの台湾人や中国人との会話の中で、沖縄のことを聞かれたときに、私の知らない「沖縄」が
たくさんあることに気づかされたことがあるんです。そこで沖縄のことを調べてみると、例えば沖縄語の
ルーツは中国語にあったといったエピソードなどを紹介しました。
そういう経験から、将来的には、中国語を使って沖縄のことを世界の人達にアピールできる人になりたい、という内容です。
今年の3月に、ゼミで中国語を指導いただいている王志英先生から大会に出てみないかと声をかけていただいて、スピーチだけと思って二つ返事で出場を決めました。
ところが、文化表現やクイズもあると知って、とてもハードな準備をすることになりました。
スピーチの内容は、何度も書き直しました。
最初に書いた内容は、王先生にインパクトが足りないと言われてしまいましたね。
ライティングセンターの浜川さんにもアドバイスをいただきました。
大変だったのは、文化表現の練習です。
王先生から、「大海啊故郷(海はふるさとという内容)」という歌を紹介していただいて、披露することにしました。
歌だけではアピールが弱いということで、家にあった二胡(中国楽器)や三線で弾き語りできないかとも考えましたが、どちらも初心者で、結局断念しました。
スピーチよりも歌の練習に力を入れる必要がありましたね。
クイズのために問題集の勉強もやらなければならなかったわけですので、歌とクイズに関しては初めてのことですし、余裕がなかったです。
大会に出場してみて、県外の人と知り合うことで、レベルの高さを感じました。
今回、1位とか2位にはなれなかったですが、王先生に、「本番が一番よかった」とコメントをいただきました。その言葉がとても嬉しかったです。
王先生には1年生の時から中国語を指導いただいていて、先生の勧めで3年生になった昨年は、台湾の東海
大学に留学しました。留学生活は本当に楽しかったですね。
最初の頃は、クラスでも心細い思いでいましたが、後期のクラスでは、たくさんの友達ができたので思い出も増えました。
姉も2年ほど前に東海大学に留学をしていたのですが、姉の友達に声をかけてもらったりして、共通の友達もできました。
「留学生」はおそらく100人ほどいたと思います。日本人や韓国人やベトナム人が多かったです。
沖縄からは私も含めて6人でした。
学科の台湾人学生との交流も多く、言語交換も積極的に声がかかってきましたね。1週間のうち4日ほど、言語交換で学習していました。
中国語で冗談を言えるまでになり、会話が楽しくなりました。
勉強以外では、よく遊びましたね。公園に行ったり、夜市に行ったり。
食事もすごくおいしくて、今でも台湾に戻って食べたいくらいです!
向こうの大学では学食を利用していたのですが、学食の職員さんに顔を覚えてもらいましたね。
注文しなくても「野菜チャーハンね!」って言われるようになりました(笑)。
帰国前の10日間は、仲良くなった友達と過ごす最後の時間だと、毎日泣いていました。
今、留学先で友達になったスウェーデン人が沖縄に来ているのですが、留学で知り合った友達とは、いまも交流を深めています。
中国語を学ぶことは楽しいです。
でも、授業だけでは学べないこと、経験できないこともたくさんあります。
スピーチコンテストや留学を通して、人前に出たり、現地の人と関わることでさらに楽しく学ぶことに
つながると思います。
中国語を勉強している後輩の皆さんにも、チャレンジしてほしいですね。