川井勇教授最終講義「教員生活を振り返って」

川井勇教授最終講義「教員生活を振り返って」

2018.03.10

この春退職されるこども文化学科の川井勇先生は、沖縄大学で長きにわたって教育学の分野で教鞭を執られてきました。

東京時代を含めると43年間にもなる川井先生の教員生活を振り返る最終講義が3月10日(土)に本館同窓会館でおこなわれました。

 

初めに、仲地博学長からねぎらいと感謝のご挨拶、そして喜屋武政勝学科長から花束の贈呈がありました。

 

 

 

講義の演題は「教員生活を振り返って-何が私を支えたのか、教員として生きるエネルギー-」。

 

 

 

こども文化学科は今年度で8期目の卒業生を送り出します。

この日、多くのこども文化学科の卒業生・現役生が集まり、川井先生の熱の入った講義が始まりました。

 

 

 

・東京生まれの川井先生の生い立ちは、関東大震災や東京大空襲で大勢の命を失った歴史の延長の中にあったこと、

 

・早稲田に入ると、当時盛んだった学生運動に沖縄の問題を気付かされ、それまで受けてきた教育では沖縄と出会っていなかったことで、教育を批判的にとらえ始めたこと、

 

・それからは沖縄と教育学に向き合う大学生活を送り、卒業後は東京で教員生活をしながら沖縄通いを続けたこと、

 

・そして当時の教え子たちから背中を押されて1979年に沖縄への移住を決め、「若者を絶対に戦争に行かせるような教育はしない、そういう教師を育てたい」という決意を胸に県内の多くの高等教育機関で20年間教育学の分野で教壇に立ち、またいろんな人と出会ったこと、

 

・1988年から沖縄大学で教えはじめ、1999年に教職課程を担当する専任教員になり、2007年のこども文化学科が開設されてからは、「学校ごっこ」「沖縄大学付属小中学校」などの学びの場を創り、それらは学科の取組として育ってきたこと、

 

・そして特色ある教育現場へゼミ旅行として出かけ学生と共に多くの学びを得てきたこと、

 

 

 

そうしたお話しの流れの中で、用意された時間では収まらないほどの内容を思いを込めてお話し下さいました。

 

質疑応答では、「教員として一番大切にしてほしいこととは?」という卒業生からの問いに対して、

「やっぱり情熱。情熱をもってこどもたちに向かい合ってほしい。そしてつまらない基準をつくらないほうがいい。一人ひとりがみんな違う世界なので、こどもの前で僕らは謙虚になって、一生懸命こどもの声を聞き取る努力をしてほしい。そのためには情熱が必要だと思う。」と応え、エールを送りました。