「今からおよそ数十年万年前にできたとされる琉球石灰岩は沖縄島中南部地域、宮古島や石垣島など県内各地に広く分布している。
琉球石灰岩は、地質的に新しいため非常に空隙が多く水を浸透しやすいという特徴を持っている。このため地表に降った雨はほとんど地下にしみ込み、地表では河川が見られず地下水脈(地下の河川)が発達するような地質構造となっている。
さらに琉球石灰岩は、二酸化炭素を含む水(酸性の雨)に溶解しやすく、特に亜熱帯地域では二酸化炭素の溶存量が高くなるため浸食が早くなりドリーネや鍾乳洞(ガマ)などがよく発達している。
また、このような地域では地下水が不透水層にあうとその境目から涌水となって地表に出ることが多く、海岸線でもよく涌水を見ることができる。
最近、沖縄島南部では強い雨が降る度に、人為的な改変により発生した濁水が直接地下水脈などに流れ込み、地下水の汚染と同時に海岸の汚染を引き起こしている。」(本文と地図とも、後掲・比嘉ほか「濁水による地下水汚染と流域解析」)