一発勝負の 模 擬 授 業 はすべて成長につながる先輩からのダメ出しも励ましも学童に通う小学生たちを招いて行う「学校ごっこ」の様子。子どもたちが興味を持つ内容を考え、楽しみながら学べる工夫をたくさん考えて臨んだこともあり、小学生たちの反応は上々。先生役が一方的に話すだけでは退屈してしまうので、一緒に活動しながら学んでもらうためのアイテムもたくさん用意。 こども文化学科は小学校の先生を目指す人たちが多く、普段はどうやって国語や社会を教えるか、というような教育法を勉強しています。ゼミでは、1年次で「学校ごっこ」という模擬授業を全員でやります。2年次になると、1年次が「学校ごっこ」を実施できるよう、学童に協力依頼をかけたり、どんな授業が魅力的かを一緒に考えてサポートする側に回ります。 私は今2年次 で、1年次 の時に経験しているのですが、あの時は何も分からないところからのスタートだったので、先輩方からのアドバイスをもとに授業作りをしました。「学校ごっこ」は近隣の学童の子どもたちに協力してもらい、実際の授業を行います。教室に入って来てもらうところから、授業が終わって出ていくところまで、すべて考えて進行します。10名ほどのメンバーでチームを作って取り組みますが、先生役は1 人だけ。そのほかのメンバーは時間割を考えたり、授業で使う道具や教室の装飾を作ったりと、みんなで役割分担をします。1年次の時は私たちは道徳を選んで、「ふわふわ言葉」と「チクチク言葉」をゲームをしながら学べるように考えて授業をしましたが、本番の前に2年次に見てもらって意見をもらうのは緊張しました。 でも、今度は自分が2年次になってサポートする側になると、なんとなくしか分かっていなかったことがみえるようになり、今度はどういうふうに伝えたら1年次がもっと良い授業を作れるようになるか、という視点で考えられるようになりました。ふんわりと授業を作る、という感覚から、具体的にやるべきことが見えて来たり、工夫する点が分かるようになったことは自分でも驚きました。 1年次に指導をするときも、あまり言い過ぎると、それは2年次の考えた授業になってしまうので、1年次のやりたいことを実現できるように考えながら、でももっと良い授業になるようにサポートしています。「学校ごっこ」は教員を目指す人にとっては、子どもたちのリアクションを目の前で見ることができるし、大変だけどすごくいい経験だと思っています。地域がキャンパス、地域のキャンパスOKIDAI VISION 2028OKIDAI GUIDE 2026 13緊 張 す る け ど 最高の経験
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