人文学部 福祉文化学科 社会福祉専攻
講義・ゼミ紹介
講義紹介
共通科目
問題発見演習Ⅰ・Ⅱ(必修)
同じ演習の学生同士で支え合いながらそれぞれの目標を再確認し、達成することを目指す。レポート作成やプレゼンテーション,ディスカッションやグループワークを行う。その過程を通して,学び続けていくための「スタディ・スキル」を養う。
「青年期のこころの発達」(選択)
青年期のこころの発達のメカニズムや多くの人が経験する発達的課題,現代の若者を取り巻くさまざまな課題について,実例を交えて概説する授業。「こころの健康」を意識的に保つ力(メンタルヘルス・リテラシー)を養う術や,身近な友人をサポートする時の方法・注意点についても講義内容に含んでいる授業。
主な専門科目
「児童・家庭福祉制度」(選択必修)
子ども・家庭にかかわる諸課題に取り組むためには、児童・家庭福祉の法律や支援方法を理解し、特に子どもの安全・安心・成長・発達に関する最善の利益という視点を自分のものとすることと、養育者に対する支援サービスや専門職の現状やあり方に関する知識も必要。この授業は、児童・家庭福祉に関わる現状、理念、歴史、制度、施策など、その全体像への理解を深めることを目指した授業。担当教員の児童相談所・児童福祉司としての実務経験に基づいた学びがえられる授業です。
「現代の精神保健の課題と支援Ⅰ・Ⅱ」(選択必修)
精神の健康、精神の健康に関連する要因及び精神保健の概要、精神保健の視点から見た家族の課題、精神保健の視点から見た学校教育の課題について学ぶことのできる授業。学生相談や行政機関における職場のメンタルヘルスに関わる相談業務を行っている担当教員が、実務経験に基づいて、メンタルヘルスの課題を抱えることで大学生活や職場での人間関係、日常生活にどのように支障を及ぼすかを具体的に解説する実践的な授業です。
ゼミ紹介
山野ゼミ「子どもの福祉」
山野ゼミでは、子どもの福祉について考えます。児童相談所や児童養護施設など、子どもや家族を支援する現場で働くことを目指す先輩たちがいろいろ議論をしあっています。でも、アクティブに動くことも大切にしています。3年生、4年生合同でレクレーションをやったり、福祉施設や子どもの居場所、家庭裁判所などに出かけたりします。また、児童館で子どもたちといっぱい遊んだりして、それらを生かして、また議論をしあっています。
久貝ゼミ「効果的な支援とは」
久貝ゼミでは、効果的な支援について多面的に考えます。支援対象は、高齢者や障害者といった分野に限定されず、自分自身を対象とした支援について考えることもできます。そのため、自分の将来の選択の幅を広げるために研究を行うこともできます。普段の活動としては、論文完成に向けて研究過程の共有や意見交換を行ったりSST(社会生活技能訓練)の実践等を行ったりしています。時には外部講師を招き、交流分析やWRAP(元気回復行動プラン)等様々な支援について理解を深めています。
島村ゼミ 「社会的包摂について現場の声を聴く」
県内の福祉施設、医療機関、特別支援学校、刑務所、障がい者団体を訪ねて、利用者や生徒がどのような想いで生活をしているか、支援者はどのようなスタンスを持つべきなのかについて深く考えることを目指しています。3年次は銘苅地域まちづくり協議会で研究成果報告をして、地域の有識者から取り組みの評価をいただいています。その経験を活かして県外の福祉事業所での就職や卒論の制作に取り組む学生が多くいます。
朴ゼミ「社会福祉の観点から見る異文化理解」
近年、社会福祉分野では「社会的孤立」「孤独死」「引きこもり」など国が目指している「地域共生社会づくり」とは距離感を感じる話題が良く聞こえてきます。自分と違う他者(価値観、性格、個人の思考、経験など)を理解する事から始めます。具体的な内容としては音楽、映画、ドラマ、言葉、他の国のマナー(衣食住、挨拶、礼儀、言語など)を調べてみたり、同年代の外国の大学生の生活や余暇活動、社会参加などについて理解を深めていきます。多方面での活動をグループワークで行います。
金ゼミ「学生による学習活動の場」
原則、学生が主体になってゼミ運営を行っています。主に各ゼミ生は各自の研究テーマ(卒論作成に向け)に沿って研究活動の場として、または卒業後の就職分野や社会活動に向けて準備するの場として、活用しています。上記の写真は加工されていて、卒業後IT分野に就職を考えているゼミ生が作成しました。また、ゼミ運営ベースとして、現に社会のイシューになっているテーマ(主に新聞記事を用いる)について討論することにより多様な視点を培う学習活動のゼミです。
いっせいさん:しっかり勉強をしつつ、日常的な楽しい会話を多いゼミです!
おっとちゃん:助けてくれるゼミ、考える力をくれるゼミ!
玉木ゼミ「ソーシャルワークについて考え・行動する」
人がより良く生きるために、その人の気持ちに寄り添ったり、人と人との架け橋になったり、社会のしくみを創り・改善する−このような働きをもつソーシャルワークについて、考え、行動するゼミです。社会福祉士や精神保健福祉士になって専門的な活動をしたいという人、福祉のしごと以外の場で福祉の視点を発揮したいという人、福祉の学びを通して自分自身を見つめ直したいという人、様々な動機をもつ仲間との関わりを通して学生も教員も共に成長することを目指します。
名城ゼミ「乳幼児期から青年期までのメンタルヘルス」
名城ゼミは、「乳幼児期から青年期までのメンタルヘルス」を大きなテーマとして、学生がプレゼンを行います。プレゼンを通して、テーマの知識と理解を深めると同時に、学生同士のディスカッションを通して考察する力や発言する力を付けてもらいたいと思っています。他には、福祉施設の見学や不登校の中高生との交流、就労系事業所での現場体験など、実践を意識した活動を学生主体に企画・運営してもらっています。
髙良ゼミ「平和と人権を考える」
髙良ゼミは、平和と人権を考えるゼミです。学生たちはそれぞれ、平和や人権に関わるテーマを設定して3、4年の2年間をかけて研究します。日頃は、動画を見たり論文を読んで意見交換を行って理解を深めていますが、時々、「遠足」ということで主に平和関連施設にフィールドワークに行き、戦争や平和を体感して学びを深めています。(写真:南風原の沖縄陸軍病院南風原壕群20号前にて)
西ゼミ
このゼミは、文献の精読を通して「当たり前」と思われている事柄に疑問・批判の目を向け、その是非を考え続けることをモットーとしています。どれほど素朴に見える問いもそれを掘り下げるなかで、私たちは普段忘れている〈何か大切なもの〉に思いがけなく出会うかもしれません。このゼミでは、教員と学生が「ああでもない、こうでもない」と議論しながら、その思考の鉱脈を一緒に探しています。ちなみに、これまで精読した文献は『ぼくたちの倫理学教室』や『差別原論』などです。