LANGUAGE

沖縄・東アジア地域研究専攻

  1. HOME
  2. 沖縄・東アジア地域研究専攻

沖縄・東アジア地域研究専攻の教育課程の特色

沖縄・東アジア地域研究専攻では、比較、対照、総合、学際という方法論的視座から、沖縄や東アジアの文化や政治、社会、歴史などの諸問題について考察を深めていくためのカリキュラムを用意しています。

講義科目

講義科目は、多くの学問領域にまたがっていますが、2つの柱となる分野に大別されます。沖縄地域研究分野は、人類学、政治学、社会学、思想史、言語学、教育史、文化研究等の専門領域から、現代沖縄の社会構造や文化の問題について考究する分野です。また、沖縄近世史、沖縄近現代史の科目を置き、歴史的、通時的観点からも沖縄の社会、文化への理解を深めていきます。東アジア地域研究分野は、中国、台湾、韓国、ベトナムなどの東アジア地域の社会、歴史、文化について考察する分野です。また、「中琉日関係史特論」以下の歴史科目を学ぶことで、東アジアの歴史に対する理解を深めると同時に、〈東アジアの中の沖縄〉という視点から沖縄の歴史、社会、文化の諸問題に国際的な視点からアプローチします。

基礎研究科目

「量的研究法入門」と「質的研究法入門」、「アカデミック・ライティング」を設置しています。これらの科目は調査に基づく実証的研究の基礎や入門となる科目です。データの統計的処理の基本についても学びます。

事例研究科目

事前・事後の指導を受け、沖縄の諸地域や歴史、文化関係の資料センター、あるいは沖縄大学がネットワークを持つアジア地域の大学・研究機関においてフィールドワークを行うことができるよう、また、先端的研究や方法論の探究のため、「沖縄地域事例研究」および「東アジア地域事例研究」を設けています。

演習科目

2年間にわたる一貫した演習を通じて、問題解決、課題解決に向けた研究テーマを設定し、修士論文あるいは特定課題研究が完成できるような指導体制を用意しています。

 

ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)

沖縄および東アジア諸地域の歴史、文化、社会等の領域の諸問題を学際的に解明し、以下のいずれかの観点から、将来の学術的発展に寄与することができる。
(1)沖縄の文化、歴史の諸問題や政治・社会構造を「東アジアのなかの沖縄」という視点から研究し、現代沖縄の文化的な諸課題の解明に取り組むことができる。
(2)東アジア諸地域の歴史、文化、社会の事象を研究し、現代沖縄の社会文化の諸問題の解明に結びつけて考察することができる。
(3)沖縄と東アジアの文化交流の推進モデルの構築に取り組むことができる。
(4)沖縄および東アジアの地域研究上の問題に専門的視点および学際的視点から取り組み、その問題解決の方法を概念化し、さらには理論化を試みることができる。
【修了判定・学位授与の基準】
(1)本研究科に2年以上在籍し、本研究科所定の講義科目および演習30単位以上取得し、中間発表会を経て学位論文等を作成し、学位論文等の審査に合格した者に学位を認定する。
(2)学位論文等審査においては、対象領域の研究水準に関する基本的な知識、研究テーマの方法および内容の明確さ、独創性、論文の体系性と一貫性、文章の完成度等の観点から、公正かつ慎重に判断される。

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)

沖縄・東アジア地域研究専攻では、沖縄および東アジア諸地域の歴史、文化、社会等の領域の諸問題について、専門的かつ総合的に対応するため「沖縄地域研究分野」「東アジア社会文化研究分野」「基礎研究」「事例研究」の4区分で編成する。
(1)「沖縄地域研究分野」では、沖縄の歴史、文化、社会、政治、教育等に関する基礎的知識や研究方法を総合的に学ぶ。
(2)「東アジア社会文化研究分野」では、沖縄と関連するアジア諸地域の歴史、文化、社会、歴史等に関する基礎的知識や研究方法を学ぶ。
(3)「事例研究」は、「沖縄地域事例研究」および「東アジア地域事例研究」によって編成され、フィールド・ワークや参与観察、実践研究等を通じて、それぞれの専門的知識や研究方法を学ぶ。
上記3区分に加えて、「演習」では、「研究導入演習」「研究指導演習」を通じて、指導教員が修士論文や特定課題研究の指導を行なう。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)

沖縄・東アジア地域研究専攻は、沖縄および東アジア諸地域の歴史、文化、社会等の領域の諸問題を学際的に解明し、将来の学術的発展に寄与しようとする以下の人材を求める。
(1)大学院での研究に必要な基本的素養があること。
(2)希望する研究分野に関して問題意識があること。
(3)課題に継続的・主体的に取り組むための意欲・能力があること。

沖縄・東アジア地域研究専攻の時間割例