2023.12.15#その他
講義「世界の宗教」大阿闍梨が真言密教を語る
12月14日(木)、こども文化学科須藤義人先生担当「世界の宗教」の講義に「大阿闍梨が真言密教を語る」というテーマで、大下大圓氏(飛騨千光寺長老・沖縄大学客員教授)の講演会が行われました。
冒頭では、岐阜県高山市にある飛騨千光寺の住職を務められた経歴から、その寺院がアニメや漫画「呪術廻戦」でブームとなった「両面宿儺(りょうめんすくな)」によって建立された歴史について触れていただきました。さらには、「諸行無常」から「涅槃寂静」までの仏教精神を詠った「イロハ歌」を実演していただきました。
空海が開いた「真言密教」は、瞑想や修行によって両界曼荼羅や諸仏を体感し精進する中で、現実世界で苦しむ人々の「福祉」のために献身する道でもあります。したがって、瞑想や祈りという宗教的行為を現代社会の医療分野や福祉分野に活かすため、科学的な研究実践に基づいて、「臨床瞑想法」を開発した経緯についても話が展開していきました。
最後は「四智梵語(しちぼんご)」の声明を実演していただき、「真言密教」の本場の雰囲気に触れる機会となりました。