2024.09.06#その他
三司官蔡温による3つの国家事業を詳細に分析『2024年度修士論文最終発表会』
8月17日、大学院現代沖縄研究科では「2024年度修士論文最終発表会」を開催しました。
今年度の修了生である兼城夏芽さんが、「近世琉球における首里士族の役割についてー蔡温の国政を中心にー」と題して修士論文の発表を行いました。
兼城さんは、未刊の家譜資料を多く発掘し、三司官蔡温による3つの国家事業(河川改修・杣山政策・乾隆検地)に参画した首里士族たちの実態を詳細に分析しました。普段は首里城内の執務や国政などに従事していた首里士族たちが、なぜ沖縄各地に派遣されて労働に従事していたのか。その歴史的要因がよく分かる論文でした。先生方からは、兼城さんの今後の研究に期待が寄せられました