ピカリと輝く沖大生!(71)「地方の時代」映像祭で優秀賞受賞! (国コム4年 古波藏好太郎さん)
11月9日、「地方の時代」映像祭が関西大学で開催され、国際コミュニケーション学科4年次の古波藏好太郎さんが優秀賞を受賞しました。学園祭の実行委員や大学のVR作成を手掛けたりと多方面で活躍中の古波藏さんにお話を伺いました。
(「地方の時代」映像祭は日本放送協会(NHK)、日本民間放送連盟(民放連)と開催地の自治体が共同で開催するもので、1980年の第1回から今年で44年目と、歴史ある全国規模の映像作品コンクールです。)
国際コミュニケーション学科4年 古波藏好太郎さん
大学生活について
沖縄大学は共通科目に沖縄について学べる科目が多いのが魅力で、入学前から「放送業務実践演習」の科目は履修したいなと思っていました。なので今回、映像祭で賞が獲れたのは、大学生活の学びの集大成のように感じ、とても嬉しく思っています。
高校時代はバンド活動をしていたので、ギターを作れるようになりたいなと思い工業系の進路を考えていたこともありますが、3つ上の姉が沖縄大学の福祉文化学科に通っていて、楽しそうに大学生活を送っている様子や大学の方針も良いなと思って、沖縄大学への入学を決めました。高校時代に空手や三線をはじめていたので、それらをどう人生に活かしていけるかと考えてもいて沖縄の文化などを学びたかったですし、移民としてハワイに親戚もいるので英語力もつけたいなと国際コミュニケーション学科に進みました。入学後、コロナ禍でリモート講義が多かったですが、僕は姉のおかげもあり、先輩たちに誘っていただき、新入生歓迎イベントのお手伝いや学園祭の映像編集、実行委員としても活動でき交友関係も広がり充実した学生生活が送れました。現在は空手とうちなーぐちをテーマに卒論を完成させるために頑張っています。
受賞した映像作品について
3年生の後期に「放送業務実践演習」の受講が叶い、課題である作品づくりのテーマに空手を紹介したいなと思ったのがきっかけで、それなら空手家でもある自分の父の思い出ビデオを作ろうと思いました。私には全盲の父がいます。よく「目が見えない家族の世話は大変じゃないか」と聞かれますが、あたりまえの生活なので普通の家族です。ですが父はとても大変だったんじゃないかと思います。そんな父に「目が見えないことについて」や「両親のなれそめ」など、はじめて父から聞く話などを収録して完成させたのが出品作品です。一番身近にいる父親だったから撮影できたと思いますし、ありのままを撮影しました。
古波藏さんにとってお父さんとは。「全盲の空手家〜父を見て感じるもの〜」作品に込めた想いについて。
とても尊敬しています。父親ががんばってきたから、いまがある。今生きているのは親のおかげなので、その想いはずっと変わりません。
作品で伝えたいことは、普通であることがあたりまえではないことですかね。全盲の父でも乗り越えて生きている、健常者のぼくたちはもっとがんばらないといけないなと感じてもらえたら嬉しいです。また、自分の親をばかにしている若者は許せないです。一瞬一瞬、その日その日を大事にしてほしいです。
将来の夢について
大学院に進みたいと考えています。そのために1年くらいはお金を貯めてからになります。空手についてや沖縄の文化について、もう少し極めてみたいです。
「放送業務実践演習」担当の具志堅勝也先生のコメント
私が伝えたことは、「日記のように、客観的に撮影してごらん」というアドバイスだけでした。彼のセンスや古波藏家のご家族の人柄が作品に現れ、とても良い作品ができたんだと思います。「市民・学生・自治体」部門には80作品の応募があり、5作品のみが優秀賞に選ばれています。他の優秀賞作品はメディア専攻の学生がほとんど(上智大水島ゼミなど)ですので、古波蔵さんの受賞はとてもすごいことだと思います。