LANGUAGE
2025.08.18#その他

ピカリと輝く沖大生番外編 “大好きな沖縄に恩返しを!”スポーツコミッション事業を展開(福祉文化学科卒業生 新見弘基さん)

  1. HOME
  2. ニュース一覧
  3. ピカリと輝く沖大生番外編 “大好きな沖縄に恩返しを!”スポーツコミッション事業を...

夢に向かってがんばっている学生を紹介する『ピカリと輝く沖大生!』企画。今回は、福祉文化学科健康スポーツ福祉専攻卒業生の新見弘基さんを紹介します。新見さんは、現在、地域おこし協力隊として石垣島スポーツコミッション業務に従事しています。現在取り組んでいるAIを利用した遠隔指導について9月には大阪万博イベントで講演を行う予定やスポーツの可能性などについて福井工業大学で講演の依頼なども受けています。

新見弘基さん(福祉文化学科2021年3月卒業)

現在のお仕事を教えてください

石垣島でスポーツコミッションの仕事をしていて、スポーツイベントの開催や合宿の誘致、そしてスポーツで街おこしを目標に地域課題の解決を試みる仕事をしています。初年度は(2024年度)「アルバイト×合宿」事業を手掛け、大学の合宿を受け入れ、合宿中の学生たちには石垣島でアルバイトをしてもらい合宿費用の一部にあてることができる、地域には若い働き手の労働力を生む、合宿にきたい人とアルバイトに来てほしい人、そして地域課題を改善しながら地域貢献もできるという仕組みづくりを行いました。その活動が注目され全国ニュースで取り上げられたり、2月にはスポーツ庁で表彰を受けたりしました。今年度はAIを利用した遠隔指導の導入をはじめています。石垣島の生徒の試合動画を元日本代表選手に見てもらい、遠隔でフィードバックをいただくようなシステムづくりの構築を目指していて、その事業については9月に大阪万博の会場で、カメラ開発会社(NTTSportict)と指導いただく元日本代表の大津 祐樹さんと登壇予定です。わたしはサッカー部の外部コーチもしていますが、指導者不足という石垣島の課題解決にもつながる取り組みになるのではなかいと期待しています。

沖縄大学に進学した理由について

高校時代はサッカーに没頭していて、卒業後は海外で挑戦したいと思った時期もありましたが、高校3年になり、親に大学は卒業するようにといわれ、そこから大学について調べました。大学生活を送るには、北海道か沖縄がよいのはないかと考え、簡単に帰ることができない沖縄を選び、将来はスポーツに関わる仕事につけたらという想いがあったのでスポーツについて学べる沖縄大学に進学を決めました。私には沖縄での生活があっていたといいますか、大学4年間があったからこそ今の自分があると思っています。一人暮らしの生活や大学での学び、部活動を通して生きる力が養えた、自分に自信がもてた、そんな大学時代でした。沖縄大学が大好きで、お世話になった先生や仲間、部活の監督方への感謝の気持ちから、沖縄に恩返ししたいという想いになり、今につながっています。
卒業後は東京で最先端を学び、いずれ沖縄に戻りたいと思って、東京で就職(営業職)しましたが、ちょうど新型コロナウイルスの影響もあり、思い描いた社会人生活や仕事の業務ではなかったので、転職を決めて、大好きなサッカーの指導の仕事を3年勤めました。サッカーイベントの企画や運営等の仕事を経験して、その経験を活かして仕事がてきたらと、総務省が募集している地域おこし協力隊に応募し、採用となりました。幼いころに見た地域おこし協力隊をテーマにしたドラマの影響もあって、挑戦しようと思い、夢が叶ったという感じです。

今後の事業展開について

アルバイト×合宿事業やAIカメラを利用とした遠隔地からの競技指導についてなど、石垣島だからできるのではなく、全国に広げることが目標です。ロールモデルとして人手不足の解決など地域課題の解決策として拡充していくといいなと考えています。

今後の夢について

いまは、スポーツをしている方々にしか関われていない状況かと思うので、みんながあたりまえにスポーツを楽しめる社会を築きたいと思っています。また石垣からJリーガーを輩出するのが目標です。子どもたちが夢を描ける環境づくりを行いたいです。

10月には福井工業大学で講演の予定もあります。スポーツの可能性や地域課題にどのようにスポーツ振興が役立つかについてお話する予定です。なのでいつか母校である沖縄大学でもお話する機会があると嬉しいです。

在校生にひとこと

やりたいことをやってほしいなと思います。いまできることを全力で取り組んでほしいです。大学時代はなんでも挑戦できる貴重な時間だと思います。