2025.11.12#その他
『沖縄戦の体験を語る 玉木利枝子さんを講師に』いのちの未来の平和学
11月11日、こども文化学科須藤義人先生の講義「いのちの未来の平和学」では、沖縄戦体験者の玉木利枝子さんを講師に招き、沖縄戦、その継承について考えました。
今年91歳の玉木利枝子さんは11歳のときに沖縄戦を体験、当時、何をみて、何を感じたかを伝え続ける沖縄県観光ボランティアガイドを務めています。講義では、当時の写真や戦火の広がり、玉木さんが移動した県内の地図等をパソコンを用いながら説明くださいました。
旧友らは学童疎開船対馬丸に乗船、玉木さんは多くの友達を亡くされました。玉木さんが後からきいた話では、サメ被害がとても深刻だったそうです。玉木さんは疎開をしなかったことで命を取り留めましたが、その後那覇市を襲った10・10空襲や軍医をしていたお父さんを探すため戦線をたどり、何度も命の危険を感じながら戦火を逃れたことを語ります。戦火のなか、11歳の小さな手で目と耳を覆い、恐怖を感じながら体験した出来事はいまも鮮明に覚えていて、忘れることができないと話しました。
戦場の様子を記憶している最後の世代だと話す玉木さんの話を聞いた学生は「91歳とは思えない、記憶力。それほど沖縄戦はつらいものだったと想像できます。辛い思いを何度も語られ、それは忘れることができないということだと思うので、玉木さんの沖縄戦はまだ終わっていないのではないかと感じました」、「貴重なお話をしてくださり感謝しています、聞いたお話を、きちんと継承していくように努めたいです」と感想を話してくれました。



