「那覇市若者ミライ議会」を開催
11月19日(水)、今年も「那覇市若者ミライ議会」を那覇市庁舎4階の議会議場で開催しました。
このミライ議会は模擬議会ではあっても、本番さながらといえる取り組みです。沖縄大学の学生議員が那覇市の施策や課題について質問し、那覇市長及び副市長、行政の各部局の長が答弁をするという真剣な場です。
この取り組みは、那覇市議会と本学が2023年に締結した包括連携協力協定に基づき実施しています。
今年は国際コミュニケーション学科の問題発見演習Ⅱ(天久ゼミ、宮城ゼミ、天野ゼミ、王ゼミ、樋口ゼミ)とこども文化学科基礎演習Ⅱ(須藤ゼミ)が今年の7月に当選したばかりの那覇市の議員を授業に招き、10月30日にはアネックス共創館で開催した「那覇市の未来共創ワールドカフェ(模擬議会ワークショップ)」で一同会するなど、共に学ぶ「共育」活動をしてきました。この「共育」は、沖縄大学が憲章で目指しているものです。https://www.okinawa-u.ac.jp/about/philosophy/
こうした事前準備を重ね、ミライ議会では、沖大生議員が下記の内容について質問や提案をしました。議会の模様は、オンタイムでインターネット配信されました。
- 若者の政治参加
- 那覇市の観光
- 那覇市民体育館
- 交通渋滞を解消する方法や公共交通機関の利用促進
- 多文化共生(外国人労働者と児童生徒)
- 子供の貧困(こども食堂)
- 外国人が住みやすい街づくり
- 市民が親しみやすい公園
- 災害時の避難支援
- セクハラ問題
- ドラッグ問題

開会前の気勢

豊川明佳副学長の開会あいさつ
「はいたい ぐすーよーちゅーうがなびら 沖縄大学副学長の豊川明佳でございます。
本来、山代寛学長がご挨拶を申し上げるところですが、今日はちょうどこの時間に講義を行っておりまして、代わりにご挨拶を申し上げます。
本日は、知念覚市長はじめ、那覇市の部局長の皆様にお迎えいただき、こうして本学の学生が県都那覇市の議会議場で「那覇市若者ミライ議会」の議員を務めさせていただくことに心より感謝を申し上げます。
これから那覇市の課題や行政の取り組みについて11のテーマで質問をさせていただきます。これらの質問は沖縄大学の100名余の学生のゼミ活動に那覇市の議員の皆様が参加をしてくださり、市民の代表者としてのお考えと、個々の学生の感性を交わし、互いに新たな気づきを得ながら作られてきたものだといえると思います。
沖縄大学は那覇市出身の実業家嘉数昇と律子ご夫妻によって1958年に創設された大学です。創立50周年には、「地域共創・未来共創」を大学憲章に掲げ、地域と共に歩んでいくことを改めて誓った大学です。具体的には、憲章の柱の一つに「共創力を育む大学教育への変革」があります。共創力の共創は共に創ると書きます。そして、「共創力を育む大学教育へ」変革するためには、学生主体の学びの場を学生と教職員が力を合わせて共創していくこととしています。しかし、今回の取り組みは、もう一歩共創の場を広げ、地域連携という舞台の中で那覇市の議員の皆様と学生、教職員が学びの場を共に創り、そして本日は地域の未来を共創する「ミライ議会」という場を那覇市行政の皆様と共に創ろうとしているのだと思います。
さらに本学は「地域のキャンパス、地域がキャンパス」というビジョンを掲げ、大学の教室を飛び越えた学びに力を入れることも大切にしております。まさに、この「那覇市若者ミライ議会」の取り組みは議員の皆様が沖縄大学のキャンパスで学生たちと共に学んでくださるということと、地域をキャンパスとした11のテーマに取り組むということを実践するものです。
沖縄大学の目指す地域の未来を共に学ぶという場をこうして関係者の皆様と実現できますことを感慨深く思っており、重ねて皆様のご尽力に感謝を申し上げます。
今日は、学生の皆さんはこれまで学んできたことを壇上で発言する、または傍聴席で見守りますが、その瞬間も貴重な学びの場であることを感じつつそれぞれの役を果たしていただければと思います。
本日は、どうぞよろしくお願いいたします。」

登壇する学生議員



質問席の学生議員



感想を述べる那覇市長

