『卒業生の幸喜さんを招いて 障がいの理解と手話を知る機会に』障害・認知症の理解
5月20日、福祉文化学科・玉木千賀子先生の講義「障害・認知症の理解」では、卒業生で現在大道中央病院に勤務する幸喜樹里さん(2022年3月卒業)を招き、聴覚障害のある人やその家族が日常で抱える思いや課題についてご講演いただきました。
幸喜さんは、聴覚障害のあるご両親のもとで育ち、幼い頃から生活の中で通訳の役割を担ってきました。20歳のときにお父様が病気で亡くなられた際には、医師からの説明を理解し、それを手話でご両親に伝えなければならなかった経験について語ってくださいました。また、手話を第一言語として生活していた幸喜さんは、中学生の頃、周囲の理解が得られず、同級生や教師からいじめを受けた辛い体験も共有してくれました。受講生に伝えたいこととして、「手話をひとつの言語として理解してほしい」と強調していました。
講義には幸喜さんのお母様・かすみさんも参加され、娘がいじめを受けていた当時の話の中には、今回初めて知ったこともあったようです。娘の苦しい経験、そして現在ソーシャルワーカーとして働いていることへの思いを、手話で語る場面もありました。かすみさんは「手話を学ぶ人がもっと増えるとうれしい」と受講生にメッセージを伝えてくださいました。
受講した福祉文化学科2年・宮平和花さんは、「周囲の理解不足によって苦しい経験をしてきたことを知りました。今回の講義を通して、手話は特別なものではなく、大切な言語のひとつだと改めて感じました。現在、幸喜さんが相談員として同じような悩みを抱える方々を支えていることがとても素敵だと思いました」と感想を寄せてくれました。
最後に玉木先生は、「立場の異なる人たちの背景を知ることで、気づきが生まれ、関心がつながりへと広がっていく。自分にできることは何か、私たちにできることを共に考えていきたい」と講義を締めくくりました。


幸喜樹里さん(福祉文化学科2022年3月卒業)


