『性の多様性について考える 那覇市との連携事業』吉川ゼミ
那覇市なは女性センターと吉川ゼミ生による意見交換会を実施しました
2026年5月28日(木)、福祉文化学科吉川ゼミにおいて、那覇市総務部平和交流・男女参画課 なは女性センターとの意見交換会を開催しました。
この意見交換会は、那覇市が進めている「性の多様性を尊重する社会を実現するための条例」の制定に関連し、若者世代の意見を今後の施策づくりの参考とすることを目的として実施されたものです。
当日は、那覇市より条例制定の背景や市民から寄せられたパブリックコメントの概要について説明があり、学生たちは「性的マイノリティの方も安心して学生生活を送れる大学とはどのような大学か」「性的マイノリティの方が安心して暮らせるために、社会や地域にはどのような取組が必要か」といったテーマについて意見を交わしました。
学生からは、「大学生活の中では性別を強く意識する場面はあまりない」「性別というより、その人自身として接している」といった意見が出されました。また、高校時代の制服の選択制やアルバイト先での制服の見直しなど、自身の経験を踏まえながら、「性別に関わらず、自分に合った選択ができることが大切ではないか」といった考えも共有されました。
一方で、トイレなどの施設面や相談しやすい環境づくりについても話題となり、「誰もが安心して利用できる環境があることは大切だと思う」といった意見も聞かれました。また、性の多様性について「身近にいる、いない」ということだけでなく、本人が安心して話せる環境や、周囲が特別視しすぎない関係性をつくることの大切さについても意見が交わされました。
地域行事や伝統文化における男女の役割についても議論が行われました。旗頭やハーリーなどの事例を踏まえ、学生からは「伝統を大切にすることは重要だが、参加したい人が参加できる環境も必要ではないか」「担い手不足が課題となっているのであれば、性別に関係なく参加できた方がよいのではないか」といった意見が出されました。
また、地域によっては、女性が参加できる行事とそうでない行事があることや、同じ伝統行事であっても地域や団体によって考え方に違いがあることも紹介されました。学生たちは、伝統や文化を守ることと、誰もが参加しやすい形に見直していくことのバランスについて、それぞれの経験をもとに考えを深めていました。
さらに、行政職員からは、性的マイノリティの当事者が日常生活の中で感じている困難や相談事例も紹介されました。学生たちは、自分たちの身近な経験と重ね合わせながら、「制度を整えることだけでなく、周囲の理解や対話の積み重ねも大切だと思う」と、それぞれの考えを深めていました。



