若年性認知症当事者を招いた講義を実施 ― SDGs「誰一人取り残さない社会」に向け、地域と共に学ぶ
7月29日、「障害・認知症の理解」(福祉文化学科 社会福祉専攻・玉木千賀子先生)の講義では、若年性認知症の当事者であり沖縄県認知症広報大使を務める 宮城丈二さん を講師としてお招きし、学生約50名が認知症の人の暮らしや思いについて学びました。
本講義は、単なる認知症理解にとどまらず、SDGsが掲げる「誰一人取り残さない社会」や、本学の理念である「地域共創」を実践する学びとして位置づけられています。学生たちはこれまでに、認知症サポーター養成講座の受講や、認知症の人の世界を辿るグループワークを通して、認知症を「支援の対象」ではなく「共に生きる地域の一員」として捉える視点を育んできました。
さらに、識名・国場・繁多川の地域包括支援センター、那覇市ちゃーがんじゅう課、浦添市地域包括支援センターさっとんなど、地域の専門職の方々との連携を重ねることで、学生が大学の外に出て学ぶ機会も広がっています。こうした地域との協働により、学生は障がいのある人や認知症の人が排除されない社会づくりを、自分たちの生活に引き寄せて考えるようになりました。
宮城さんの講話では、若年性認知症としての経験や、脳疲労を抱えながらどのように仕事に取り組んでいるか、社会が認知症の人をどのように受け入れているかなど、当事者の立場から語られる言葉に、学生たちは真剣に耳を傾けていました。講義中には、グループで意見交換を行ったり、宮城さんへ積極的に質問する姿も見られ、互いに協働しながら理解を深めていきました。
学生からは、「身近に認知症の方と接することがあるので、宮城さんが話していた『急かさない、焦らせない、不安にさせない』という接し方を心掛けたい」「認知症の人を特別視していたことに気づいた。できないことが増えるというイメージだったが、宮城さんのように新しい趣味に挑戦したり、できることが増えていく姿は、とても素晴らしいと感じた」といった声が聞かれ、学びが学生の行動変容へとつながり始めている様子がうかがえました。
(今日の講義では、浦添市地域包括支援センターさっとんのスタッフのかたが宮城さんの講演をサポートいただきました。)

宮城丈二さん(沖縄県認知症希望大使)





