国際コム学生が那覇市の課題について意見を述べ討論!那覇市若者ミライ議会 ★YouTube動画あり
11月9日(土)に、2023年度に那覇市議会との間で結んだ包括連携協定に基づき、初めての開催となる「那覇市若者ミライ議会(模擬議会)」(以下、「模擬議会」)が那覇市議会議場で行われました。本学から、国際コミュニケーション学科の問題発見演習Ⅱ(演習)の履修者約70名が参加しました。
学生らは、模擬議会の参加にあたり、那覇市議会から提案を受けたテーマ(文化・芸能/健康行政/教育行政/観光行政/住みよいまちづくり)の中から、自らが取り組みたい内容を選択し、演習講義のなかで事前学習に取り組みました。
10月16日(水)に本学で行われた「那覇市の未来共創ワールドカフェ(模擬議会ワークショップ)」で、学生らは10チームに分かれ、那覇市議とともに課題等についての意見交換を行い、那覇市への質問や提案等を取りまとめ、模擬議会の本番に臨みました。
模擬議会は、通常の那覇市議会の議会運営そのもので行われ、発言等を行う学生議員らはやや緊張した面持ちで議員席に着座し、ゼミの仲間や教職員、一般市民が傍聴席で見守るなか、模擬議会が始まると学生議員らはひとり一人、演壇や質問席に立ち、知念覚那覇市長や部局長らに質問を行いました。
観光行政の課題をテーマに選択した発言者の一人で、国際コミュニケーション学科1年生の佐久間祐太さんは、観光客増加に伴うごみ問題について、多くの観光客が集まる京都府、京都市が導入したスマートごみ箱(ごみ箱の内部にセンサーが取り付けられ、一定量がたまると自動で圧縮されるもの)の例を挙げ、那覇市の国際通りにスマートごみ箱を設置する提案を行いました。
儀間規予子環境部長から、「スマートごみ箱は、多くのごみを収容することができ、ごみの回収の回数削減が可能となるなどのメリットがある一方で、ごみ箱の維持管理や設置費用などの考慮すべき課題などがあることから、関係団体とともに意見交換を行いつつ、他市の事例等情報収集に努めたい。」と回答がありました。
模擬議会を終えて、上里ただし那覇市議会副議長から、「それぞれが自らの体験から課題を選んで、そして自らの言葉で提案を行っていた点については、非常に良かったと思います。今日、議論が足りなかったことについては、さらに深堀していき、そして自らの学生生活のなかで問題意識を持って取り組んでいただきたいと思います。」と講評をいただきました。
広聴参画会議座長で、模擬議会の準備運営を務めた吉里明市議から、「『若者こそが未来の希望であり、時代を切り開く力である。』と識者の言葉があります。学生の未来志向の視点や想像力は持続可能な那覇市の発展にとって必要不可欠な財産であり、留学生からの質問は那覇市が世界に開かれた国際都市に発展しうるその無限の可能性を示したものであると感じました。模擬議会に参加しているみなさまの中から、近い将来那覇市議や那覇市長が誕生することを期待するとともに、全員が自分らしさを存分に輝かせながらあらゆる分野でご活躍されることを心より願います。」と閉会のご挨拶がありました。