桜井 国俊

教員紹介

その他 名誉教授

桜井 国俊 (SAKURAI Kunitoshi)

所 属その他名誉教授
専 攻環境学・途上国環境問題
学位(発行機関)東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻 博士課程修了・工学博士
生年等1943年
モットーしたことは後悔しない。 しなかったことを後悔する。
研究活動

 日本経済の高度成長による急速な都市化・工業化は、 日本全国に都市公害・産業公害を撒き散らした。その時代に大学・大学院に在籍したこと、 東京大学では3年次に進級する際に専門を選ぶようになっていたことから、公害問題・環境問題を専門に選んだ。 現実の公害問題に直面して、被害に苦しむ住民と共にあることの重要性を痛感し、現場での問題解決を重視してきた。しかし、日本の公害問題の少なからざる部分が汚染業種・企業を途上国に移転させることで解決してきたことを痛感し、視野と活動の場を途上国に広げ、南太平洋大学開発研所研究員(フィジー、1976年~77年)、WHOアメリカ地域事務所環境専門官(ペルー、1979年~84年)、国際協力事業団国際協力専門員(1984年~92年)として途上国の環境問題の解決に現場重視で取り組んできた。1992年~95年東京大学客員教授(国際環境計画講座担当)、1995年~1999年桜井国俊国際環境計画研究所長としても、一貫して途上国の開発問題、環境問題に取り組んできた。2000年より沖縄大学教授として熱帯亜熱帯島嶼諸国の開発と環境の問題を中心に研究・教育活動を展開している。現在強い関心を持って取り組んでいる研究テーマは、沖縄の開発はどうすれば持続可能になるか?途上国でどう持続可能な開発を実現するか?参加型の環境まちづくり、軍事活動に伴う環境破壊のコストをいかに汚染者 (軍隊) に負担させるか?等々である。 

教育活動

 沖縄大学における授業科目としては、従来環境問題を中心に国際協力に従事してきた経験を踏まえて、「国際交流概説」 と 「アジアの都市と環境」 を担当している。国際交流・国際協力の面白さ、大切さ、そして難しさを出来るだけビジュアルに伝えたいと考えている。また、沖縄大学がISO14001(環境ISO)の認証を取得し、エコキャンパス宣言を行ったことに伴い、一般教養としての環境論の講義科目を強化するという趣旨で「環境概論」 を教えている。   こうした大学での授業の他に、途上国に赴き環境分野で働くために青年海外協力隊員に合格した若者達を対象に、 1週間25コマの集中講義を1993年から年4回のペースで実施し、2013年末現在で既に1,000名以上の隊員を世界に送り出している。 これは日本と途上国ではあまりにも環境条件が異なるため、オリエンテーション無しで日本の若者を途上国に送り出すのは無謀だからである。さらに沖縄に来てからNGO活動として力を入れているのが地球市民教育 (「国際理解協力」 「開発教育」 と呼ばれるものに近い)であり、 地球市民教育を担えるファシリテーターの養成、小中高校への出前講座の提供などを行っている。

国際交流

 独立行政法人国際協力機構 (JICA) が毎年実施する中米諸国を対象とした廃棄物管理研修コース (スペイン語による研修)、 太平洋島嶼諸国を対象とした廃棄物管理研修コース (英語による研修) 、年4回開催する環境分野の青年海外協力隊員の養成のための研修コースのコースリーダーを務めている。

所属学会

国際開発学会、廃棄物学会、環境アセスメント学会

学内活動

 2001年度から2003年度まで人文学部長。 また環境管理事務局長として沖縄大学のエコキャンパス化、ISO14001認証取得を推進した。 2004年度から2009年度まで学長。2010年度から2012年度まで図書館長。学生のクラブ活動支援としては、 エコキャンパスクラブの顧問を務める。

学外活動

 沖縄県環境審議会会長、那覇市環境審議会会長などを務めた。沖縄環境ネットワーク世話人。

著作
  1. 1. Improvement of Solid Waste Management in Developing Countries (JICA)
  2. 2. 「防災のまちづくり」 (ゆい書房)
  3. 3. 「アジアの環境問題」 (東洋経済新報社)
  4. 4.Guides for Municipal Solid Waste Management in Pacific Islands (WHO)
  5. 5. 「地球規模で考える健康と環境」(恒星社厚生閣)
  6. 6.「地球文明の条件」(岩波書店)
  7. 7.「琉球列島の環境問題」(高文研) その他多数