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2022.02.22#その他

ピカリと輝く沖大職員! 琉球舞踊を学んで27年 沖縄タイムス芸術選賞受賞(入試広報室 仲村圭央さん)

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ピカリと輝く沖大職員!

夢に向かってがんばっている学生を紹介する『ピカリと輝く沖大生!』企画。ですが、今回は特別編としまして入試広報室職員の仲村圭央さんを紹介します。

仲村さんは今月19日に第55・56回沖縄タイムス芸術選賞奨励賞を受賞され、琉球古典舞踊の若手注目の舞踊家です。4歳から琉球古典舞踊を学び、2014年にグランプリを受賞、2017年には教師免許を取得しています。沖縄大学の職員として働いて2年、舞踊と大学事務の両立についてや今後の夢についてお話を伺いました。

Q琉球舞踊をはじめたきっかけについて

父が三線をしていまして、琉舞をしてみないかということになって、真境名律弘、秀子先生の指導を受けることになりました。はじめてみるとどんどん好きになっていき、27年くらい続けることになりました。踊りを辞めたいと思ったことは一度もありません。

自分の髪で結って踊りたいという想いが強くて、ずっと髪を伸ばしていました。そんな自分のキャラクターを中学校、高校と周りの友達たちにも理解してもらえて、踊りをやっていることで友達づくりや人とのつながりが広がったというところも良かったなと思います。(20年ぶりに最近髪を切ったんです、楽ですね。)

Q大学進学や就職について

学校の教員になって生徒に琉球舞踊を知ってもらえたり、教えられたらという夢があり、沖縄国際大学で国語の教員免許は取得しましたが、中学校や高校時代の先生からの言葉「あなたは教員ではなく舞踊を極める道を」とアドバイスされたこともあり、教員の道ではなく別の方法で舞踊を広く広められたらと考えるようになりました。教育実習を体験して、教員をしながら舞踊の活動は難しいなというのも感じましたし。大学卒業後は琉球大学で非常勤職員として働いていて、就職支援の仕事等をしていました。それで、大学職員の仕事に興味を持ち、沖縄大学の就職試験に挑戦したんです。

Q今のお仕事や今の仲村さんの1日について

入試広報室に配属されて2年目です。主に受験生に関わる仕事ですが、オープンキャンパスやイベントの際に、在学生と関わることが多いんですが、沖大生は気が利く学生が多かったり、一人一人のがんばりが見える大学だなと感じています。沖縄国際大学や琉球大学に関わっているときに感じていた沖縄大学のイメージ(偏差値が低い等といったマイナスイメージ)は払拭されて、とっても大学のイメージがプラスに変わっていっています。なので受験生に沖大の良さをきちんと伝えられるようにと日々、模索しているというところです。

コロナ禍ですが最近はありがたいことに毎週末に舞台の公演や撮影等、舞踊の活動がみっちりはいっているので毎日稽古があります。朝は家を6時半に出て7時半に大学に到着、その後30分仮眠して勤務へ。18時頃に仕事を終えると、コンビニエンスストアで軽食を買って、19時からの稽古、21時からの別の稽古、帰宅するのは23時頃で、お風呂に入って寝るというような生活です。

Q疲れないですか・・・稽古で大変なことは?

正直疲れますが、でもまずは仕事を第一に、そして舞踊活動もしないと自分が自分でなくなってしまうと感じているので頑張っています。舞踊は僕の生活の一部ですね。僕から舞踊をとってしまったら何も残らない人間だなって思います。

稽古では、同じ日に2つ掛け持ちで稽古があり、違う役の稽古をしないといけないので、覚えるのが大変です。声の使い方も全く違うのでのどの使い方等。あとは、指導者によって、考え方や教え方が違うのでその使い分けが難しいところです。

Q琉球舞踊の魅力を教えてください

琉球舞踊は表情や目線等細かいところが大事とされる舞踊です。内面、心情を踊りに現す、そのような深みが魅力かなと感じます。その他、琉球王朝時代から伝わる歴史あるものであること、紅型や絣と色鮮やかな衣装なども魅力の一つだと思います。立ち方の踊りだけでなく着付や髪の結い方などについて自分の楽しみをみつけて、琉球舞踊を楽しんでもらえたらと思います。

Q今後の夢は

大学職員としては就職支援課のお仕事に携われたらなとおもっています。沖縄の学生は就職活動への取り組みが遅いなと感じることがあるので、学生の出口のためにやりがいをもって働けたらとおもっています。

琉舞活動では、友人にフルート奏者がいて、フルートと琉球舞踊のコラボができないかなと考えています。新しい取り組みをして琉球舞踊に興味関心をもってくれる人が増えるといいなと思います。沖縄の芸能=エイサーではなく『琉球舞踊』の認知度をアップさせたいですね。

Qメッセージ

仕事と舞踊活動の両立ができているのは職場の皆さんが応援してくれたり理解してくれているからです。感謝しています。琉球舞踊について少しでも学内でも広めていければと考えていますので、なにか取り組んでいけたらと思っています。直近では3月12日(土)に国立劇場おきなわで新作組踊「真珠道」に出演します。沖縄初の芥川賞作家、大城立裕氏が最初に創作した5つの新作組踊の一つで「真玉橋の人柱」伝説を組踊にした作品です。興味がある方はチケットまだありますので、お声掛けください。

沖縄タイムス芸術選賞受賞時に真境名律弘師匠、真境名秀子師匠と仲村さん