中山 健二郎

教員紹介

人文学部福祉文化学科

中山 健二郎 (NAKAYAMA Kenjiro)

所 属人文学部 福祉文化学科
専 攻スポーツ社会学
学位(発行機関)修士(立教大学)
モットーたたかう場所を選べ
研究活動
 「さわやか」「健康的」「教育的」「若々しい」など、スポーツについて人々が暗黙のうちに認識している意味や価値、「物語」がどのように生まれているのか、また、どのように変わっていくのかについて、特にメディアによるスポーツ報道と受け手の解釈に着目して研究しています。現在の研究対象は、高校野球と障がい者スポーツ(パラリンピック)です。
 私自身が高校時代に伝統ある野球部に所属し、高校野球の「物語」の重みを感じながら部活に励んだことや、メディア系の会社に勤務し、自らが「物語」を伝えることでお金を得る立場にあったことなどの経験が、今の研究に繋がっています。
 昨今では、いわゆる「汗と涙の根性物語」といったような昔ながらのスポーツ観が批判的に受け止められることも増えてきています。スポーツにまつわる意味や価値、「物語」がどのように揺れ動いているのかを探求することは、未来のスポーツ文化のあり方を見通し、スポーツの多様な価値を考えていくうえで非常に重要なテーマであると思っています。
教育活動
 「大学とはモノの見方、考え方を学ぶ場である」という観点から教育に携わるよう心がけています。パソコンやスマートフォンが普及した現代では、たくさんの知識が素早く簡単に手に入ります。しかし、その知識を活用し自らの人生を切り拓くためには、「なぜそうなのか」「そこから何を感じ、どう判断するのか」、自らの頭で考える力を磨く必要があります。この力を磨くためには、ただ本やネットで知識を得るだけでなく、未知の世界を身体で体感し、他者と意見を交わし、自分なりの見方、考え方に昇華させていくことが大切です。
 授業は、障がい者スポーツに関する講義や実技、スポーツ社会学・経営論などを担当します。各分野の専門的な知識を得ることはもちろん、それ以上に、様々なスポーツの価値やあり方、考え方を客観的に捉えたうえで、一人ひとりが「自分はどう考えるのか」「なぜそう考えるのか」を探求し、皆で議論をすることを大切にします。
所属学会

日本体育学会、日本スポーツ社会学会

著作・論文
○プロスポーツの地域密着に関する分析視座:「受容」から「根づき」へ.立教大学コミュニティ福祉学研究科紀要,第11号,79-88,2013
○メディア・スポーツをめぐる「炎上」現象に関する一考察.立教大学コミュニティ福祉学研究科紀要,第16号,37-46,2018
○パラリンピックと放送に関する研究について(1):平昌パラリンピック大会の放送に対する障がい当事者の解釈・態度に関する調査報告.日本財団パラリンピックサポートセンターパラリンピック研究会紀要,第10号,45-64,2018
○パラリンピックと放送に関する研究について(2):パラリンピック放送による「身体に対する一元的な価値意識の再生産」に関する一考察.日本財団パラリンピックサポートセンターパラリンピック研究会紀要,第10号,65-83,2018
○高校野球に纏わる「物語」の再生産に関する分析枠組の検討:「カーニヴァル」的メディア受容態度に着目して.九州レジャー・レクリエーション研究,第7号,7-18,2019