津川 修一

教員紹介

経法商学部経法商学科

津川 修一 (TSUGAWA Shuichi )

所 属経法商学部 経法商学科
専 攻公共経済学
学位(発行機関)博士(経済学) Toulouse School of Economics
モットー一期一会
研究活動
 私の研究テーマは財政政策を中心とした公共政策に関する理論分析であり,主要な研究テーマとしては「公平性や他国に与える影響を考慮した最適課税の理論研究」と「災害対策における財政政策の役割」の2つである。より詳細に言えば「納税者間の不平不満を抑えるという制約を織り込んだ最適労働所得課税と公共支出に関する研究」,「労働力が他国へ移動可能かつ賃金が変動する際の最適労働所得課税に関する研究」,そして「災害リスクの下での再分配政策」の3点が挙げられる。
 3つのテーマ全てにおいて言えるのは,理論的な分析を通じて財政政策に関する思考実験を行い,政策提言やそれを通じた世論形成および実際の政策へ影響を与え,より良い社会を目指すことです。財政政策は,国民全員が納税者であるが故に教育などと同じぐらい身近なものとして感じられる一方,財政制度の話となると規模が大き過ぎて曖昧な議論になることが多くなります。その中で経済学を用いた理路整然とした分析をすることで,説得力のある提言が政策研究を通じて行うことができ,日本が抱えている,またはこれから抱えるはずである重要課題について考察することが可能になると考えます。
教育活動
 私は主に「ミクロ経済学」と「公共経済学」に関わる講義を担当します。「個人・企業の行動を簡潔かつ論理的に考えることができる」ことに重きを置いて経済学を教えます。他者の行動を考える際に何かしらの感情を入れたくなることもありますが,むしろそれにより観察される側・分析される側に偏りが生じることもあり,結果として迷惑をかけることもあります。行動主体の原理にのみ着目して「合理的に」考察することで,より客観的に事象を分析できるのが経済学の醍醐味であり,主張により説得力も持ちます。
 さらに,経済学の考え方を習得するだけでなく,経済学の視点から政府の役割・政策や財政政策について考えることも,冷静かつ明解に社会問題を考えるという意味で重要です。実は,経済学の分析範囲は広いです。金銭が伴う投資行動や納税行動だけでなく,病院選択など市民の健康政策に関わる問題や学校選択など教育政策に関わる問題も扱います。
 講義形式の授業では私の専門でもある,モデルをベースとした理論的考察を行いますが,演習形式の講義ではそれ以外にも私の分野に関係する実証研究の指導も積極的に行います。けじめをつけつつも楽しく経済学を一緒に学びましょう!
所属学会
•日本経済学会 (Japanese Economic Association)
•公共選択学会
•日本財政学会 (Japanese Institute of Public Finance)
•国際財政学会 (International Institute of Public Finance)
•カナダ経済学会 (Canadian Economics Association)
著作・論文
【査読付き】
•Public good provision financed by nonlinear income tax under reduction of envy (with Takuya Obara)
The B.E. Journal of Economic Analysis & Policy (2019), Volume 19, Issue 4, 1935-1682
•The Welfare Comparison of Ad-Valorem Tax and Specific Tax with Both Quality and Quantity Choice of a Consumer
(with Takuya Obara) Theoretical Economics Letters (2017), 7, 1797-1813
 
【査読なし】
・Envy-free pricing for impure public good (with Takuya Obara and Shunsuke Managi)
CCES Discussion Paper Series; No. 69