谷口 友一

教員紹介

経法商学部経法商学科

谷口 友一 (TANIGUCHI Yuuichi)

所 属経法商学部 経法商学科
専 攻商法・会社法
学位(発行機関)関西学院大学大学院 法学研究科 博士後期課程単位取得満期退学
研究活動

 研究テーマは、株式会社の経営管理機構に対する規制の在り方について、主にイギリスの制度を比較対象に検討しております。上場会社のような大規模な株式会社の不祥事は、一国の経済全体に影響を及ぼすことになりかねません。そこで、大規模な株式会社の適法かつ効率的な経営を行うための経営管理機構をどのように構築するのか、我が国においては、主に会社法などの制定法(最近では「ハード・ロー」と呼んだりします)によって制度設計されてきました(現在は少し様子が変わりましたが)。他方で、イギリスにおいては、株式会社の経営管理機構に対する実体的な規制は、制定法による規制のみならず、証券取引所の上場規則のような「ソフト・ロー」と呼ばれる規制方式も重要な役割を担っております。この点に着目して、イギリスにおける株式会社の経営管理機構に対するソフト・ロー方式の規制について、その実体的な側面とそれを実現するためのエンフォースメントの両面について研究を続けているところです。また、ソフト・ローによる規制は、イギリスだけでなく、フランスやドイツ等のEU(欧州連合)加盟国においても幅広く導入されており、EUにおける規制手法も検討課題の一つとして関心があります。

教育活動
 担当科目は、会社法と商取引法になります。いずれの科目も、一般企業に就職する前の学生の皆さんにとってはあまりなじみがなく、しかも、民法の知識や理解を前提とする分野ですので、少しばかり難解で高度な内容になっているかもしれません。可能な限り、基礎となる民法分野の話も詳しく説明しながら、会社法・商取引法の制度を丁寧に解説するよう心掛けたいと思います。また、会社法・商取引法の分野では、それぞれの法制度を実際に運用する実務の動きにも着目する必要があります。その点についてもできるだけ紹介していきたいと考えております。
演習科目については、「問題発見演習Ⅰ・Ⅱ」、「基礎演習Ⅰ・Ⅱ」および「専門演習a・b」を担当します。「問題発見演習」では経法商学部での生活に適応できるよう、民法や商法に関係する法学の基本的な考えを身に付けてもらうようなゼミを実施します。「基礎演習」では、基本的で読みやすい商法・会社法の書籍を輪読して受講生の皆さんと討論していきます。そして、「専門演習」においては、具体的な事例を取り上げて報告をしてもらい、その報告をもとに議論を行うことで、商法・会社法を実践的に使えるようになってもらうことを目標にしています。
所属学会

日本私法学会

著作・論文
○ 著作
加藤徹・伊勢田道仁編『会社法の基礎』(2019年、法律文化社)第6章「外国会社・雑則」担当
○ 論説
「コーポレート・ガバナンス規制における補完性と柔軟性―イギリスにおける『遵守又は説明』規定の生成と展開―」法と政治60巻3号51-110頁(2009年)
○ 翻訳
「企業統治に関する2007年欧州委員会スタッフ報告書」法と政治59巻3号73-92頁(2008年)(共著)
「取締役の報酬に関する2007年欧州委員会スタッフ報告書」法と政治60巻3号111-127頁(2009年)(共著)
「欧州委員会 緑書(GREEN PAPER) EU のコーポレートガバナンスの枠組み」法と政治62巻3号289-316頁(2011年)
○ Research Paper
「EUIJ関西2007/2008年度奨学金 大学院博士課程後期・ポスドク(PD)研究調査旅行助成 ‘The research on disclosure of corporate governance information in the EU. -consideration of United Kingdom, France, Germany, and Italy -’(EUにおけるコーポレート・ガバナンス情報の開示に関する調査)」EUIJ関西 Annual Review 2008 p16-7(2008年、要旨のみ公開)