上原 冨二男

教員紹介

名誉教授

上原 冨二男 (UEHARA Fujio)

所 属名誉教授
専 攻沖縄の地理、地理学
生年等1949年
学位(発行機関)文学修士(立正大学)
モットー諦(あきら)めないこと
研究活動

 沖縄は160余の島からなる島嶼県、島嶼地域である。しま」というと、まずは周囲を水域で囲まれた小さな陸地の島を連想する。しかし,沖縄では「出身地」「ふるさと」につながる「集落」をも意味する。また「しま」は「浦」「里」にも通じる。「島」と「しま」に共通するのは,個性的あるいは地域的特徴を有する広がり、空間ということである。地理学の対象は地域であり、空間であることから「島」および「しま」は地理学の調査研究対象となる。沖縄の島は目崎茂和氏によって高島と低島に分類された。高島は,山地や丘陵の高い地形がある島で、沖縄島は県内のみならず南西諸島のなかで最大の高島である。一方、低島は高い地形がなく、台地や低地が卓越する島である。低島はサンゴ礁が隆起して生まれた島が多く、宮古島は南西諸島中最大の低島である。このように沖縄の島々を地形の特徴に基づいて分類すると、地形や土壌水などに関わる自然環境の特徴がとらえやすくなり、ひいては島の自然と人の暮らしとの関わりについても理解しやすくなる。かかる視点から、島の自然環境や人の暮らしの変化に関わる景観、および先祖から継承されてきた文化財である地名について調査研究を行っている。なお、八重山民謡の小浜節は、小浜島の「島」・「しま」・「風水」・「人」のつながりを歌い上げた、実に地理学的構成をもつ歌といえそうだ。

教育活動

 沖縄の島は小さい。しかし、沖縄の小さな島には、世界に通じる地理事象が数多く存在している。小さいからこそ全体がとらえやすいというメリットがある。このことを念頭に置きながら、調査研究の成果は、担当する「沖縄の地理」や「環境地理学」などの教材として活用している。

所属学会

沖縄地理学会
南島地名研究センター

学外活動

南島地名研究センター幹事

著作・論文

沖縄島中南部の崩壊地形地名(南島の地名-第6集,南島地名研究センター,2005年)

ヒージャー(南島地名研究センター編著『増補・改訂 地名を歩く』ボーダーインク,2006年)